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米国株 チャートから見える景色🗽7/8(金)

今週はグロース株が主導し米国株は堅調に推移😉
前週のリセッション(景気後退)懸念でリスクオフな推移から一転
リセッションの先にある世界(今秋以降の利上げペース減速期待)へ投資家の視線が移り始めてリスクオン、株価上昇👍

しかし、インフレピークアウトは未だ確認中の為、13(水)発表のCPI は重要
また、来週以降に本格化するQ2企業決算で業績下方修正の有無を見極めるまで目が離せない状況が続きそう💫


⭐️週末企画として、ETFと個別銘柄のチャートをまとめてみました

テーマとして
主要ETF、大型グロース株、シクリカル株、ディフェンシブ株

時間軸として
週足(約3年)、日足(約10ヶ月)、30分足(10営業日)、5分足(1日)

グループ毎に分けた個別銘柄を テーマや時間軸に分けて

ひとつの角度から評価する「絶対評価」に加えて
様々な角度から比較評価する「相対評価」を踏まえて
見つめ直すと新たな発見、気付きがあります💡✨

「株価は神聖なもの」であり
「株価には先見性があります」
チャートを様々な角度で見つめ直すとヒントがいっぱい🍀

尚、こちらで使用しているチャートはFinviz.com より


良質な情報と共に🍀




① 主要ETF

SPY:SP500 ETF
VIXY:VIX指数 短期先物 ETF
USO:米国 原油 価格連動 ETF (United States Oil)
IEF:米国国債7-10年  ETF
※債券価格の動きは利回りとは逆の動きになります(債券価格下落→利回り上昇)


⭐️週足 約3年間 振り返り⭐️
・SPY:2020年コロナショックを受けた後も大幅上昇、2022年に入り下落に転じ、現在弱気相場入り

・VIXY:VIXY指数の短期先物を参照にしたETFの為、中長期的には下落し続けるのでご注意下さい

・USO:コロナ禍の中、2020年3月に反転、2022年ウクライナ危機で上昇加速

・IEF:2022年に入り、FRBによるゼロ金利解除が視野に入り急落、利回り上昇


⭐️日足 約10ヶ月間 振り返り⭐️

⭐️6月中旬に相場の転換点を迎えた感じ🤔
・SPY:2022年年初を高値として下落に転じ、6月上旬までは反発を試すも、戻し売りに上値を抑えられで底値を探る展開 →6月中旬からは底打ちトライ中

・VIXY:厳しい投資環境が続く中でもVIX指数が25〜30の警戒モード水準で上下繰り返す展開 →6月中旬以降は上値がだんだん抑えられるリスクオンへ前進
※ VIXYが下落=VIX指数低下=リスクオン傾向

・USO:2022年に入り、上昇基調が続くものの、6月上旬につけた120ドルをピークに反落。景気後退による需要減退で原油価格は下落し、一方で供給懸念が注目されると反発する展開を繰り返すも、だんだん上値を切り下げる傾向

・IEF:2022年に入り、下落基調が続き、利回りが上昇したものの、6月中旬の3.5%をピークに利回り低下へ。景気後退懸念では債券価格上昇し利回り低下、一方でFRBの利上げ加速懸念では債券価格下落し利回り上昇の繰り返し


⭐️30分足 約10営業日 6/24(金)-8(金) 振り返り⭐️

⭐️原油価格と債券利回りは6月中旬をピークに反落
前週までは、景気後退(リセッション)懸念で市場はリスクオフに😰
幅広い資産で悪影響を織り込む水準へ
三連休明け(火)寄付きのリスクオフから一転
リセッションの先にある世界に視線を移し😍
インフレのピークアウト、今秋以降の利上げペースの減速期待でリスクオン

・SPY:三連休明け(火)寄付きに急落したものの、30分後には反発し、続騰😉

・VIXY:市場がリスクオンに転じる中ではVIX低下、(金)には25割れ👍

・USO:前半は景気後退、需要減速懸念で下落、(木)中国の景気支援策報道で需要回復、供給懸念で反発する流れも、市場心理悪化に繋がらず👍

・IEF:前週までの景気後退懸念に対する債券価格上昇し、利回り低下。今週はFRBによる利上げ加速懸念で債券価格低下し、利回り上昇。それでも債券売却資金が株式市場に流入する感じで、投資家心理は悪化せず👍


⭐️5分足 7/8(金)1日の動き 振り返り⭐️

⭐️NY市場寄付き前、21:30発表の予想を上回る雇用統計を受け

・S&P500 発表直後に急落→反発→寄付き再び下落→30分後には再び反発→その後の日中は上げ下げ繰り返し→終値は前日とほぼ変わらず

・VIX指数 発表直後に株価下落でVIX反発するも20分程度で反落→そのまま寄付き後も終日下落傾向 それは株価が上げ下げ繰り返す中でも👍

・原油価格 発表直後の債券利回り上昇と共に原油価格上昇、終日高水準で推移

・10年国債利回り 予想を上回る雇用統計発表を受け、FRBの利上げ加速スタンスが確認され、終日債券価格が下落し、利回りは高水準で推移😅




② 大型グロース株

MSFT:マイクロソフト
AAPL:アップル
TSLA:テスラ
NVDA:エヌビディア


⭐️週足 約3年間 振り返り⭐️
・MSFT、AAPL:米国株を主導し上昇してきたものの、2022年に入り、下落に転じてしまう

・TSLA、NVDA:GAFAMに先んじて、2021年11月を高値に反落、2022年は更に下落を加速😭

⭐️グロース株:バリュエーション(PER)の高さが警戒され、利上げ局面では米国株の下落を主導する展開


⭐️日足 約10ヶ月 振り返り⭐️
・MSFT、AAPL:年初来の下落から春先まで一旦反発するも、利上げ開始を前に警戒感が高まり下落。6月中旬から反発、キャッシュリッチはハイテク大型株は優先的に買い戻される展開😉

・TSLA、NVDA:GAFAMに比べ高PERで利上げに対する警戒感も高く、ボラティリティが高い展開続く。TSLAはTwitter買収問題、中国ロックダウン問題などで上値重く、NVDAはデータセンター需要減速、仮想通貨の急落などの個別問題を抱えて買い戻しは後回しにされている恐れ😰

⭐️グロース株は企業収益(EPS)に対して高く評価(PER)されている為、金利上昇局面では企業が稼ぐ収益の将来価値が低下する恐れがある為、評価される株価の水準が低下する(マルチプル・コントラクション)


⭐️30分足 10営業日 6/24(金)-7/8(金)の動き 振り返り⭐️

SPY(S&P500のETF)と同様な流れ
前週は景気後退(リセッション)懸念でリスクオフな株安の流れ
三連休明け(火)のNY寄付きは株価急落したものの、その後30分程度で反転し、週間通して上昇する展開😉💫

⭐️予想を上回る雇用統計を受け、利上げ加速の見通し、利回りが上昇😅
それでも株価下落はそれ程でもなく、以前のような強い経済指標でパニック売りが出てない状況は良い兆候👍

それでも余談を許さない課題は残っています💡✨

⭐️13(水) CPI(消費者物価指数)に注目❣️
インフレピークアウトを確認出来るまでは目が離せず

⭐️7月中旬以降に本格化する企業決算に向け
企業業績の下方修正、アナリストによる業績予想の引き下げが警戒されている状況😰


⭐️5分足 7/8(金)1日の動き 振り返り⭐️

⭐️予想を上回る雇用統計、利回り上昇、FRB当局者の7月75bp利上げ示唆
など悪材料がる中でも下落局面でしっかりBuy the Dips(買い戻し)👍




③ シクリカル株

景気動向によって、業績が大きく変動する銘柄のこと
「景気敏感株」「景気循環株」とも呼ばれます

特性として、景気後退局面では業績の落ち込みが激しく
逆に景気拡大局面では業績の伸長が著しくなります

シクリカル株へのお薦めのタイミングは、「これから景気が良くなるのでは?」という局面に投資するのが良いと一般的に考えられています

CAT:Caterpillar(キャタピラー)、世界首位の重機メーカー
JPM:JPMorgan Chase & Co.、世界有数の金融グループ
DAL:Delta Air Lines(デルタ航空)、世界有数の航空会社
UPS:United Parcel Service、世界首位の小口貨物輸送会社


⭐️週足 約3年間の動き 振り返り⭐️
コロナ禍の中、2020年下期のワクチン接種が広がり、リベンジ消費期待など需要回帰、景気回復期待で上昇

しかし、政府による景気刺激策のサポート材料がなくなる中、2022年は上値重くなる展開😅


⭐️日足 約10ヶ月の動き 振り返り⭐️
米国において3月25bp、5月50bp、6月75bpと利上げが加速する中、インフレ抑制に向け、FRBが進める積極的な金融政策により、景気が減速→後退が意識され、シクリカル株は下落幅を拡大😰


⭐️30分足 10営業日 6/24(金)-7/8(金)の動き 振り返り⭐️
前週のリセッション(景気後退)懸念も高まりで下落から
今週はリセッションの先にある世界(今秋以降の利上げペース減速期待)で米国株が全般的に反発に転じるも、景気動向に敏感なシクリカル株にとっては未だ上値重い状況😭


⭐️5分足 7/8(金)1日の動き 振り返り⭐️
予想を上回る雇用統計で債券利回り上昇は、米国株にマイナス材料も
堅調な雇用統計は米国経済の力強さを示すものであり、景気の先行きに期待するシクリカル株にとってはある程度サポート材料に😉




④ ディフェンシブ株

景気サイクルに左右されにくい銘柄のこと
「守りに強い株」ということになります

特性として、景気後退局面が到来したとき、比較的業績の悪化が少ないような業種を指します

ディフェンシブ株への投資タイミングは、「これから景気が悪くなるのでは?」ということが心配される局面に投資するのが良いと一般に考えられています

PFE:Pfizer(ファイザー)、世界最大級の製薬メーカー
PG:P&G(プロクター&ギャンブル)、世界最大の日用品メーカー
VZ:Verizon(ベライゾン)、通信サービス世界最大級、米国ではAT&Tと2強
AMT:American Tower(アメリカン・タワー) 米国REIT、放送用タワーなど保有


⭐️週足 約3年間の動き 振り返り⭐️
コロナ禍で米国株が全般的に反発する局面でもディフェンシブ株は相対的に軟調な動き🤔

しかし、2022年に入り一転、利上げ、高インフレ、景気減速→後退が意識されると共にディフェンシブ株は物色され直され始め、しっかりした株価推移へ👍


⭐️日足 約10ヶ月の動き 振り返り⭐️
2022年に入り、3月に利上げ開始、米国債10年利回りが上昇する中、株価の上値が重くなるものの

5月FOMCにて50bp利上げ後、更なる利上げ加速が意識され始め、米国株全体が下落基調になるとディフェンシブ株は物色され直し、「守りに強い株」としてのヘッジの役割を果たす展開に👍


⭐️30分足 10営業日 6/24(金)-7/8(金)の動き 振り返り⭐️
前週までのグロース株が軟調な展開の中、底堅く推移したディフェンシブ株でしたが、今週は一転、グロース株が元気な中では、ディフェンシブ株は上値重く😅
これもいわゆるセクターローテーション!セクター間での資金循環?🤔


⭐️5分足 7/8(金)1日の動き 振り返り⭐️
グロース株が底堅く反転したイメージ対して
ディフェンシブ株は上値重く推移した感じ🤔




⑤ パフォーマンス比較

上記①〜④ではそれぞれのテーマに分け、時間軸ごとにチャートをまとめていましたが、こちらではパフォーマンス比較してみました
チャートを並べるだけでなく、相対比較してみると動きの違いが一目瞭然😉💫




⭐️将来の株価は 「神のみぞ知る世界」

それでも、マーケットには未来を探る為のヒントはあるハズ❣️と私は思います

テクニカル分析のやり方は人それぞれ♪
こちらで紹介したようにテーマ、時間軸で分けて相対的に見渡すことによって
また、パフォーマンス比較をすることによって
見えてくる景色も変わってくると思います

新たな発見、気付きの一助になることが出来るように頑張っていきます😄✨




尚、まとめるにあたり下記の情報を参考にしています

https://str.toyokeizai.net/-/shikiho_usa/

https://www.sbisec.co.jp/ETGate/?OutSide=on&_ControlID=WPLETmgR001Control&_PageID=WPLETmgR001Mdtl20&_DataStoreID=DSWPLETmgR001Control&_ActionID=DefaultAID&getFlg=on&burl=search_market&cat1=market&cat2=report&dir=report&file=market_report_fo_hiro_190213.html


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