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【アメリカ移住実録 #3】仕事は見つからないし、その上転勤!? 移住計画は早速頓挫?

第一回はこちらから↓↓

2016年4月

家族構成

  • ポム: 平々凡々日本のサラリーマン、34歳

  • ポム妻: しっかり者、公務員、34歳

  • 長女 ポム子: のんびり、4歳

  • 次女 ポム美: 2歳

アメリカ移住するため転職サイトに登録するも、あまりにスペック不足のため、紹介される案件さえ無いポムです。
アメリカ移住計画は早速頓挫?

時は2016年、グローバル化はどんどん進み、日本では訪日外客数と出国日本人の合計が統計開始以来初めて4000万人を突破しました。このころ、このまま世界はどんどん狭くなっていくのかなというような空気感がありました。

こんなグローバルな世界。LCCも増え、お金を抑えて行こうと思えば世界中どこでも行ける。
スマホでどこでもつながる世界。私はこの年初めて i Phone を買いました。
世界はどんどん良い方向に向かってる。
世界は明るい。あと太陽も明るい。
こんな素晴らしい世界なのに、
なぜ、私にはアメリカで出来る仕事の一つさえ無いのか。。。。
とほほ。。。。

冷静になれ、何か方法はあるはずだ。
うん、明日考えよう。



そんな落ち込んだ気分の次の日のこと、会社に行くと、

辞令
「ポム」 2016年4月○日付  XX営業所への転勤を命ずる。

???
なんと、今いる本社から地方の営業所へ転勤の命令が出ているではないですか。
このXX営業所は、本社から数時間の距離にあり、若干僻地にあるので交通の便も悪く、とても今の家から通うことはできません。
つまり、
「単身赴任決定!!!!」です。

あーーー
多分これは、
会社の人事部から、
「家も買ったし、子供も生まれた。焼こうが煮ようが単身赴任にしようが、もう仕事辞められないだろ。こういうやつは、人事が好き放題やっても、辞めないから人員配置が楽だなあ。
よし、ポム君、このまま社畜として生きていってください。それが、この後60歳までの君の人生だよ。
どうせ、君仕事辞めれないでしょ。こんな田舎に他に仕事無いよ。あははははは。」
と思われてるってことですね。
はい。わかりました。

古い体質の会社で、たとえ単身赴任だろうが人事に関する事前相談は一切なし。なので転勤は青天の霹靂です。しかも、辞令が出たら2週間以内に新任地に赴任することになっています。(単身赴任とはいえ、引っ越しをしないといけないのに2週間ってあんまりじゃないですか。)

「家を買ったら、地方に飛ばされる。」
「子供が生まれたら、僻地に行かされる。」
「転勤で会社への忠誠を試される。」
こんなのはあるあるといえば、あるあるですが、都市伝説じゃなかったんですね。いやいや昭和か!
地方企業って傲慢なんですよね。
地方って本当に仕事が無いんです。
それを逆手にとり、人が簡単に辞められないことを前提とした人事制度。
醜悪ですね。
まあ昔はそれでよかったのかもですが、時代に合わなくなっちゃたんですね。


その後、慌ただしく2週間で新任地に赴任した私は、XX営業所の新しい顧客とのリレーションを図ったり、昼は多忙な日々を過ごしつつ、夜は情報をたつめたり転職活動するをという生活を送るようになりました。(だって、単身赴任中だから家には誰もいないからね!!他にすることも無いしね!!)


そもそも、今の私のスペックでは、アメリカ現地採用の仕事は無い!!ってことがわかったので、転職希望条件を若干変更しました。

当初は、
「アメリカ現地採用」
つまり、すぐに家族でアメリカ移住できることを希望していたのが、
さすがに無理があると悟り、
「将来的にアメリカの関連会社等に転籍できることを前提とした日系企業の採用」
に希望条件を変更しました。

「将来的にアメリカの関連会社等に転籍できることを前提とした日系企業の採用」: 
このタイプの採用の場合は、だいたいが日本の本社で数年修行したらアメリカに出向もしくは転籍もできるかもしれませんよっていうオプションがついているっていうものです。
ただ、この手の採用では「本当にアメリカいけるの?」って思うような怪しいものも多いです。その会社が怪しいと言うことでは無く、アメリカに転籍できるという口約束が守られるのかが怪しいという意味です。
募集要項に「アメリカの現地法人に出向もあり」と書いてあっても、実際に面接するとトーンが違うことがよくあります。

A社採用担当者: 「はい、アメリカに現地法人があって、そこに出向できますよ」
ポム: 「貴社に入社してから何年ぐらいで渡米できますか」
A: 「いや、それは入社してもらってからじゃないとわからないですよ。ポムさんの頑張り次第じゃないですか」
ポム: 「わかりました。実際に現地法人い出向された方って、今まで何人ぐらい実績があるんですか」
A: 「今まで何十人も出向してますよ」
ポム: 「私のように、アメリカへの出向・転籍を前提に入社した方はいますか」
A: 「いないです。というより、アメリカ子会社へ出向することを希望して入社する方はいるかもしれませんが、それは”前提条件”じゃないですし、アメリカへの出向は確約はできないですよ。最終的には人事が適正を見て決めますし」
ポム: 「。。。。ありがとうございました」

このA社のように、アメリカへ行けるって人参をぶら下げて採用し、実際採用されたらその約束が数年でうやむやになってしまう可能性がある案件は避けたい。特にこのA社のようなケースは、「最後は人事が決める」としている。
全く信用ならないね!
私も社会人になってずいぶん経ちますので、人事の恐ろしさはよく知っています。あいつらに人の心は無い。パズルのように役割を当てはめるだけ。いくらこのA社の採用担当者に、アメリカに行けるとおだてられて採用されても、その時その時に人事部的にパズルが合った人間しか選ばれない。(おっと、不本意な単身赴任をしているせいで、世の中の人事部をディスってしまいました。すみません。)

また、B社の場合は、

B社採用担当者: 「はい、アメリカに現地法人があって、そこに出向できますよ」
ポム: 「貴社に入社してから何年ぐらいで渡米できますか」
B: 「アメリカ事業はねぇ。もう市場がシュリンクしているから、いつ渡米出来るかなんてわからないなあ。まあでもそのうち行けるかもしれないですよ」
ポム: 「。。。。。。。ありがとうございました。」

募集要項にはアメリカに行けると書いてあるのに、市場がシュリンクしているからいつ渡米できるかはわからないとはこれ如何に?
アメリカ事業の継続性に問題があるのに、アメリカ行けるかもよって採用を行っている時点でおかしいでしょう。B社に入ったとたん、アメリカの子会社は売却しましたとかなるんじゃないのか?
だめだ、全然信用ならん!!

やっぱり日本の会社が求めているのは、全方向の総合職社員なんだよなあ。つまりゼネラリスト。
私はアメリカに行く事にこだわっているのに、回答は、「それは入社してから」とか、「人事制度のなかで検討します」とか、自分たちの人事制度の中でパズルを組み合わせようとしてくるんですよね。

いや、わかりますよ。こんな謎の求職者にアメリカに行くお墨付きを与えることは出来ないことは。
でも、この人達と一緒に仕事をすれば、数年後にはアメリカ行けそうって思える熱量とか事業計画とかもあんまりなかったなあ。。。。。

かくして、ポムは、
転職希望条件を、
「将来的にアメリカの関連会社等に転籍できることを前提とした日系企業の採用」
に変更したら、いくつか面接にたどりついたのですが、
ピンとくる採用に出会うことは出来なかったのです。。。。。

転職ってむずかしいのね。。。(涙)

普通の地方在住一家、ポム家は本当にアメリカに移住できるのか?????
くじけるなー
是非応援よろしくお願いします。

第四回へ続く (この話は実録ですが、身バレ防止等の観点から若干のフェイクが入っています)
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第四回はこちらから↓↓

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