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【アメリカ移住実録#31】果てしなく続くイノセントワールド的無犯罪証明の世界へようこそ

第一回はこちらから↓↓

2024年1月

家族構成

  • ポム: 東京のサラリーマン、41歳

  • ポム妻: しっかり者、41歳

  • 長女 ポム子: のんびり、11歳 小五

  • 次女 ポム美: おませさん、9歳 小三


グリーンカードが抽選であたるプログラム(ロッタリー、DV2024)に偶然当選したポムです。
外国人登録のようなシートDS260を2023年6月に提出しました。
あとは、面接に呼ばれるのを待つのですが、面接の前にもう一つだけやらないといけない事があります。
それは、面接の際に必要となる資料を集めることです。
正確にいうと、面接の1ヶ月前にアメリカ移民局(?)から、○○日までに○○を郵送しなさい、もしくは面接に日に持ってきなさいと言われるようですが、必須の資料に関しては事前にそろえていても良いわけです。

必須の書類は、

・写真:ふむふむ。大丈夫。

・出生証明書:ふむふむ。M市で取れそう。

・裁判、懲役の履歴::ふむふむ。これは必要ないな。裁判を起こしたことも訴えられた事も無いです。懲役も無いです。

・軍役の履歴:ふむふむ。これは必要ないな。日本だと自衛隊でいいのかな?いずれにしろ経験ないです。

・無犯罪証明書:ふむふむ。犯罪を犯していないことを証明する。そんな証明書あるんだ。警察署でとるのか。へえー。まあ近くの警察署に行けば取れるでしょ。犯罪は犯したこと無いので問題ないです。
????
ん?
何々?
「1年以上居住した全ての国の無犯罪証明書?」

ということは、
私の場合は、
①日本
②昔々留学していたB国(英語圏で無い)
③前職で1年間派遣されていた中国
の3つの無犯罪証明書が必要なわけか。。。。。。。

ああああ、、、めんどいね。。。。

いろいろ調べまくり後々でわかったのですが、結局、B国の無犯罪証明書の提出は必要ないことがわかりました。

でも、まだ③の中国の無犯罪証明書の取得タスクが残っています。
もちろん、私は中国で犯罪は犯していません。
白酒を飲み過ぎて前後不覚ってことはありましたが、ポムは基本的に品行方正な外国人でした。
なので、私はイノセント (無犯罪)なのですが、それを証明しないといけません。
さあ、どうやって、誰に、連絡とるんだ?
もちろん無犯罪証明書は、各国の警察やそれに類する公的機関が発行します。中国も例外ではありません。
経験上わかっていますが、中国の公的機関の相手は非常に大変です。

うーん、これは自分だけでは無理そう。
仕方ない、エージェントを使うしか無いか。。。。。
とは言っても、私はそんな専門のエージェントなんて知りません。
私はインターネットの情報を調べまくり、またいろいろな個人的なコネクションを使いまくり、やっといくつかの信頼できる(?)エージェントを探し当て、複数見積もりをとりました。その中の一社、リーズナブルかつ真摯なメール対応をしてくれた業者に決定し、ある程度のフィーを支払い、「中国の無犯罪証明書」を出してもらう依頼をしました。

ここまでの、業者を探し当てる、見積もり依頼、比較選定の作業、実際の「無犯罪証明書」の作成依頼までには約2ヶ月かかりました。
めんどうでしたが頑張りました。

あとは、業者から私の無犯罪証明書を出してもらうだけ。。。。
だったのですが、、、、

その業者から届いたメール内容は思ってもみないものでした。

「Hi, Pom
ポムさんの入出国履歴調べてみたけど、あなたの当時のビザってFビザですよね。Fビザで外国人登録してなかった場合は無犯罪証明書出せないんですわ。えろうすんません。」

とのこと。。。。。
私が当時使っていたFビザとは訪問ビザのことで、技術開発提携、訪問・交流等の目的 で訪中する方向けのビザです。このビザは、外資が研修生やマーケターを中国に送り込むときに使われていて、若干グレーゾーンと言われていたビザでした。。。ゴニョゴニョ(当時の話です。。今は知りません。)



さて、まとめると、

アメリカは、「アメリカ来るんやっったら、中国にいた時の無犯罪証明書提出しろや、ゴラーー!!」と言っています。

一方、中国は「んなもん出せないんじゃー、ゴラーー!!」と言っています。

ポムは間に挟まれ、「どうすんのこれ?」と言っています。

ポムはただ「私は犯罪を犯してませんよ」ってことを言いたいだけのに、国家間の戦いに巻き込まれた気分です。
(まあこれもビザあるあるといえばビザあるあるだよなー)


いつの日もこの胸に流れてるメロディー
切なくて 優しくて 心が痛いよ
陽の当たる坂道を昇る その前に
また何処かで会えるといいな
イノセントワールド
果てしなく続くイノセントワールド

私のイノセントワールドの証明は果てしなく続くことになりそうです。
不安です。
不安ですが、無い証明書は出せないので仕方ありません。

仕方が無いので、無犯罪証明書を出せない理由や証拠をいっぱいかき集めておくことで対応することにします。
ただ、これをアメリカ大使館がOKするかどうかはわかりません。
よし!もう、出たとこ勝負だ!!
覚悟を決めろ!!

普通の地方出身一家、ポム家は本当にアメリカに移住できるのか?????
是非応援よろしくお願いします。

第三十二回へ続く (この話は実録ですが、身バレ防止等の観点から若干のフェイクが入っています)
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第三十ニ回はこちらから↓


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