軽いうつから抜け出せた

うつかも、と感じたのは昨年の秋頃。
その時にどんな状態だったのかは記事を別で書いている。

私は今、人と関わり、引っ越しも済ませ、
部屋も定期的に片付けて、洗濯もできている。

明確にいつ何があって抜け出せたかは思い出そうとしても
思い出せない。

ただ、あの転機の期間に起こったことといえば、

  • 転職の話を具体的に聞いて、少し違う未来が見えた

  • 自分が今うつ状態であることを友人に打ち明けた

  • ウォーターサーバーを買ってみた

  • 有給で友人と旅行に行った(相手が彼氏だと絶対にダメだったと思う)

  • 3日間の旅行中は仕事と彼氏のことを一切考えないようにした(帰り道、1人になると仕事のことを考えてしまい、涙が止まらなかった)

  • 縁切り神社にいった(神頼み)

  • 彼氏と別れた

  • 仕事の話をしない仲間と複数人で遠出、美味しいものを食べた

  • 自然に触れた。(秋だったが、地方へ雪を見に行った)

  • 難しい話をしない緩い人と普段食べられないものを食べに行った。

ここまでで、2か月弱くらい。こう見ると忙しないなあ。
元々人前に出ると気丈に振舞ってしまうことで、自分の首を絞め続けた私は、自分がうつ状態であることを人に打ち明けてからだいぶ心が軽くなったことを覚えている。
ただ、本当は言いたくなかった。
私は「恥」と思っていた部分を初めて人に晒したのだ。

でも、打ち明けた2人の友人は優しかった。
特別扱いもせず、「恥」と思っていた私は救われた。
そして、この二人は本当に上手で、私の無理ない範囲でお出かけや旅行に誘ってくれた。誘ってくれるタイミングも絶妙だった。
一緒に話していて、私が少し心が軽くなったタイミングで、友人が「行ってみたいところに付き合って!」といった誘い方をしてくれた。
家で一人でいる時に誘われても絶対に断っていただろうから。

このせわしない2か月間、家は汚いままだった。
家で一人になると変わらず端で丸くなっていた。
でも、それでよかった。
私自身もうつ状態の自分から抜け出そうと考えることもできない精神状態だったし、ありがたいことに周囲もそう接してくれた。

当時の彼氏だけ、とても優しく、心配性な人だったから、私をどうにかしようと頑張ってくれていた。たまに会うと外に連れ出そうとしてくれて、どこかで調べたのかな、陽の光を浴びろ的な。
それが私にはすごくすごく逆効果だった。

だって私、週5日出勤してるんだよ、平日の昼間は今まで通り人と会って気丈に気張って過ごしてるんだよ。
来てもらいたくないと言っても来てくれて、ゆっくりしたいと言っても外出かけようと頑張ってくれて、それが当時の私には辛かった。
気持ちはわかるけどね。どうしたらいいかわからないもんね。

だからかな、その彼と離れたいと、離れさせてくれ、と強く思うようになり、実際に別れた後は申し訳ないけど気持ちがすごく楽になった。

その期間を過ぎたころ、本格的に転職活動を始めた。自分の意志で新しい行動を起こすことになったこの頃から、自然と部屋の掃除ができるようになってきた。

キッチンとテーブルが綺麗になった時に、ソワソワとずっと食べたいと思っていたホットケーキを上手に焼いたことを覚えている。
昔のようにランチョンマットを敷いて、うつ中に頂いた可愛いお皿を初めて開封して、その綺麗な食卓が嬉しくて嬉しくて、つい写真に残した。

転職活動は順調にいき、尊敬する会社に出会うことができた。

いつからじゃない。いつからかはわからない。
そんなの把握できるほどの余裕はなかった。

でも、今になってわかることは、もううつじゃない。ってこと。
よく考えたら、昔から陥りやすいタイプだった。
でも昔は家族がすぐ傍にいた。
常に気を張って、気丈に振舞っていないといけない環境だった。

今は違う。一人で落ちたら本当に落ち続けるしかなかった。
正直、もう一生こうなのかな、と思っていた。
でも私は周囲に救われた。
あの時支えてくれた先輩、友人。
怒る気力のなかった私の代わりにたくさん怒ってくれた。

それと、
「恥」だと思っていたうつを晒けだした、あの時の勇気ある自分に「頑張ったね」って声をかけてあげたい。


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