【演奏会感想】内田光子×MCO

10/31はこちらの演奏会へ。

内田光子×マーラー・チェンバー・オーケストラ(MCO)
・モーツァルト ピアノ協奏曲第25番
・シェーンベルク 室内交響曲第1番
・モーツァルト ピアノ協奏曲第27番

世界的ピアニストの内田光子さんが来日するということで、最低ランクの座席が1万円と値が張るチケットだったが迷わず購入。そもそもモーツァルトのピアノ協奏曲は好きで好きでたまらないのだが、その魅力を教えてくれたのは他でもない内田光子さんなのである。彼女とクリーヴランド管弦楽団の録音ほど「擦り切れるほど聴いた」音楽も少ないだろう。

さて、実際の演奏はというと、世評は恐ろしく高いのだが、私にはあまり刺激的ではなかった。もちろん、ピアノの繊細な弱音、間の取り方、小編成とは思えないほど豊潤な響き等々は心底堪能できたのだが、良くも悪くも内田光子さんの演奏は「擦り切れるほど聴いた」ので、アプローチの方法が手に取るように分かってしまった(このアプローチこそ素晴らしいのだが…!)。そういう意味においてあまり大きな満足を得られず、期待した分少し残念に思った。

ただこれが名演であることには違いなく、今回の苦い感想はひとえに私が内田光子さんのモーツァルト(特に協奏曲)を偏愛しているがゆえに起こってしまっただけのことである。

懲りずに偏愛はし続けながらも、新しい出会いを求めようと思う。

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