追いつかない思考

会話において考えるよりも先に言葉が出てしまう。
これを克服する手段はないのか。

即応力が求められる会話があまり得意ではなく、特にその場の空気感が重要視されるような飲み会でその弱点が顕著になる(もちろん、気心が知れた友人との飲み会であれば何も思わないが)。

私の話し言葉は関所を通ることなく世界に放たれてしまう。言葉は私の意思とは無関係に世界を漂う。それはもう他者である。私と私の発する言葉は全く異なる存在なのである。

ただ、反射的にその言葉を発しろと頭が指令するのだからそれはもう止めようがないし、言葉が私から放たれている以上、私に責任がある。

ワンテンポあれば整理して言葉に落とし込めるのに、瞬間的にはそれができない。記憶から物事を引っ張ってくる能力が絶望的にないというのもその要因の一つだろう。

もはや何かの障がいではないかと疑ってしまうが、克服しない限りはこの弱点とずっと付き合っていくことになるだろう。