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机上の限界(フランス・パリ)

フランス パリ5日目


コンシェルジュリー

ここはマリー・アントワネットが処刑まで投獄されていた場所であり、彼女の遺品や独房が公開されている。

実は革命だからと言ってすぐに王や王女を死刑にするのではなく、裁判が行われる。
被告マリーアントワネットの抗いと、死刑判決の文書がこちら。

こちらはマリー・アントワネットがコンシェルジュリーで書いた手紙。

非常に生々しい。

これらは処刑台に連れて行かれる際の彼女。コンシェルジュリーからコンコルド広場まで移動したとされているが、徒歩では30分以上かかる。

華やかな王家の生活を謳歌していても、その後に死刑にされた彼女は何を思っただろう。

ここは彼女の独房。部屋の中には独房から連れ去られる彼女を描く絵画と、碑石が置かれている。

3年ほど前に六本木で開催されたマリー・アントワネット展に訪れた。その時は何となく世界史で習った人物として、深い意味はなく歴史との一体感を求めて足を運んだ記憶がある。

しかし、コンコルド広場やヴェルサイユ宮殿、コンシェルジュリー等、彼女の足跡を辿ると、六本木では感じられなかった彼女の身近さを感じた。歴史・王族・空間というフィルターを通すことで、架空の人物と扱ってしまう節があったが、彼女が実在すると同時に、1人の人間であることも改めて実感する。

五感で触れるからこそ、このように思えるし、ひいては知識や経験が記憶に強く残るような気がする。机上の空論が一定以上の意味はないことを思い知らされる。
例えば、世界史の勉強も現地を訪れてやった方が有意義とすら思うが、これは違うか…笑

オススメ度 ★★★★★


サントシャペル

とにかくステンドグラスが美しいとのことで訪れた。ケルン大聖堂を超えるものを求めて…。

非常にコンパクトで、最短1分あれば観光できるレベル。結論を言うと、ケルン大聖堂には壮大さこそ劣るが、アクセスの手間を考えると観光名所が集うパリでこれだけの美しさを備えたステンドグラスを見られるので非常にオススメ

是非とも訪れてみて欲しい。

オススメ度 ★★★★★


以上にてパリ編は終了。
不思議と記事を書いていると当時感じなかったことまで延長して考察することが出来る。パリには大変満足したが、それ以上のものが記事には詰まっているかも知れない。

コンシェルジュリーの所で書いたが、この記事を読んで少しでも行きたいと思ったら行けばいいし、読むだけでは感じられないリアルな世界がそこにはある。
僕とは違うことを思ったり、感じるだろうし、そういった自分なりの感性も一層磨かれるだろう。

偉そうに言ってしまったが、パリは期待以上のものをきっと与えてくれるはず!

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