歩みのズレ

散歩していると少し先にお父さんと子ども2人が仲良く手を繋いで歩いていた。僕の歩みの方が早く、追い抜かしそうになったのだが、何故か追い抜かせない。3人の姿を少しでも長くこの目に留めておきたいという思いもあったが、そうではない、追い抜かすことが何か一線を超えるような感覚を同時に覚えた。3人が作り出す空間から抜け出してしまうという感覚、あるいはその空間に再び自分が入ることができるのだろうかという疑念。

葛藤の末、結局、自分の歩みを制止することはできなかった。

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