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燃焼しよう(スペイン・バレンシア)
バレンシア編
何となく行った都市。マドリードまでの経由地でしかなく、バカンス気分だったので簡潔に。
バレンシアはここ。バロセロナから列車で5時間。
スペインと言えばパエリア。どうやらバレンシアはパエリア発祥の地らしく、地元の有名店で食べることにした。
中でもバレンシアパエリアという郷土料理があり、それを求めて調べて数多くの店を訪れた。
し・か・し!
パエリアは作るのに手間がかかったり、それ故に2人前からの注文の上、予約も必須の店ばかりだった。
行き当たりばったりの旅をしている僕は現地に着いてからそのことを知り、当然入店自体を断られる。観光客向けではなく、地元の有名店に行く方は注意した方がいいだろう。
数多くの店への入店を断られ、パエリア諦めかけていていた中、一人で予約なしで入れる有名店が奇跡的にあった。真っ先にバレンシアパエリアを頼もうとすると、残念ながら予約必須だそう。仕方なくそれに代わるバレンシア特有のパエリアを″2人前″注文。(名前は忘れた)
写真では伝わりにくいがかなり大きい。周りの人も「アイツまじかよ…」という顔で見てくるし、店員も時々「大丈夫か?」と心配して話しかけに来てくれた笑
味は3.5/5という評価。
米はタイ米ほどではないがパサパサしておらず日本人も抵抗感がなさそう。とは言え、コシヒカリ最高!と心の中では呟いていた。
味付けは非常に良かった。魚介の味がしっかり米に染み込み、濃厚。
まぁ本場の有名店とは言え、感動する程の美味しさかと言われれば閉口してしまうので、3.5/5という評価にした。南仏のカスレを感動に匹敵する料理に出会いたいものだ。
特にやることがなかったので海岸で黄昏ることに。11月とは言え、半袖で過ごせるほど暑いので水着の人たちで溢れかえっていた。海岸は特に日本の江ノ島と何ら変わらないし、文化的な差は感じなかった。
夕陽に黄昏ながら物思いにふけるは好きだ。旅ができている幸せを噛みしめながら、現在と将来を考えたり、何かに対して焦燥感や高揚感を覚えながら何かを決意したり諸々、何もしない時間の大切さを痛感する。
丁度先日、世界一周をしている30代の方とお話する機会があり、終活を既にしているそう。思い残すことなく、行きたい所に行くし、見たいものを見るし、食べたいものを食べる。何かを終える時に何かを後悔しない生き方こそが人生を幸福にするんだろうなと。
先日放送された「しくじり先生」で橋下徹さんが言っていた″燃焼感″という言葉が好きだ。今死んだとしても、人生を燃焼したと言えることが最大の幸福なんじゃないかと熱弁していた。その燃焼感を得るために35歳までをリミットとして色々試すことは問題ないとも言っている。
この旅は僕にとってまさに人生を後悔させない貴重な経験であるし、今のところ燃焼感は最大限ある。さらにこの旅から、今後燃焼させるに相応しいものを見つけることも等しく大切だ。旅の開始から約1ヶ月だが、自分なりにそれを見つけた気もするし、まだまだ足りない気もする。
あと1ヶ月程だが燃焼し切れるように後悔なく全力で旅をしていきたい。
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