よくばり
女は欲張りなの。あれも欲しいし、これも欲しいし、ぜんぶ欲しいの。
かつて、自分がどんなに求めたものが得られなくても、愛する相手が幸せならば、それで十分だと思っていた時期があった。
しばらくはそれでよかった。
見返りを求めない献身的な自分に酔ってさえいたかもしれない。
だけどね、やっぱり辛いんです。
どんなに無償の愛を捧げているつもりでも、相手は何度もワタシを試すような行動をしてくるわけです。
信頼されてないんだな。
いつまで試されるんだろう?
なにをすればいいのだろう?
それは、ワタシの勘違いだったのかもしれない。
でも、何も言わずじっと見つめる目には、なにか見透かすようなものを感じる。
どこまでなら許してくれる?
どこまでなら受け入れてくれる?
証拠を見せろ。
そう言われているような居心地の悪さを感じるんです。
あなたが、今日も健康で、無事に生きているだけで幸せ。
あなたが、ワタシを選んで傍に居てくれるだけで幸せ。
あなたが、自分の時間や能力を使って、ワタシに何かしてくれるだけで幸せ。
時間とお金を使って、会いに来てくれて嬉しい。
どこにだって行けるのに、ここに来てくれた。
そして、今も傍に居て、機嫌よくリラックスしてる。
急に触れても恐がらないし、許してくれる。
いつからそれだけで満足しなくなったのだろう?
いつまで経ってもわからないし、答えはない。
自分の未熟さが不甲斐ない。
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