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文学フリマ東京36を振り返る~文学フリマ福岡9に向けて~

 はじめまして、こんばんは、おはようございます、こんにちは、おつかれさまです、あらたま@虎徹書林店主です。

 文学フリマ福岡9が10月22日に迫っております!
 ここらでひとつ、前回虎徹書林が出店した【文学フリマ東京36】について、簡単に振り返りつつ福岡ではどんなブースにしようかな?お客様に楽しんでいただくことは勿論のこと、お店として楽しむにはどうしたらいいかな?と考えてみたいと思います。

 一出店者の覚書をレポートにしてnoteに残すのは、文学フリマの楽しさを伝えたいということと、文学フリマに出店をお考えの皆様の背中を押すお手伝いができたらいいなぁという思いからです。
 こうすれば行列のできるバカ売れブースになる!とか、人気サークルの作り方!とか、そういう情報をお求めの方のご要望には添えないと思いますのでご了承くださいm(__)m


はじめに

ブースコンセプト

 虎徹書林のブースは文学フリマのWEBカタログにて『小説|ホラー・怪奇』のカテゴリに登録しています。
 店主個人も「怖い話や不思議な話を集めてお届けしてます」と紹介するのが常です。
 しかし、ただただ真っ暗闇を背負って会場に佇むのもなんだかなあ……お化け屋敷を出店するわけじゃないのでね。
 そこで、ブースコンセプトは――
  ・基本色調はダーク。ただし、真っ黒は使わない。
  ・レトロ風味を配しつつ、時代・場所の限定はしないように。

 この基本設計は初めて文学フリマに出店した時から変わっていません。
 什器や商品配置などはトライ&エラーで変更かけてますが、お客様目線だとあまりわからないかも(;^ω^)


文学フリマ東京36のブースこんな感じでした

立ち読みコーナーが充実

 お客様は「お店に行けば欲しいものが必ず買える」と信じて足を運んでくださるんだよ――とは、だいぶ昔に祖母が教えてくれたことです。
 三回文学フリマに出店し、そのうち二回、ありがたいことに完売札を出させていただきました。これは嬉しい悲鳴というものですが、祖母の教えに則れば、その後閉会までにいらっしゃったお客様の信頼に応えられなかったことは大いに反省すべき点であります。

 東京36ではハンドキャリーできる限界まで在庫を御用意しました。初版在庫の限りが見えていた『コトコの言霊』以外は10部ずつ、だったかな?
 新刊は全数を平積みにして、盛りだくさん!をアピール。

 にゃんこ社主のシルエットを配した額縁看板は、文学フリマでは必ず掲示しています。
 いつもの虎徹書林は、いつも通りに出店しています……という、これまた安心していただける目印です。


福岡9に何冊持って行くか?

 初めての会場で、お初にお目にかかるお客様が大勢いらっしゃいますので、在庫管理は東京36を踏襲するのは的外れかも?と考えましたので、初めての文学フリマ出店だった第三十四回東京を参考に、店頭在庫は東京36よりも少なめにする予定です。
 新刊は10部として、既刊は3~4部かなあ……。

 また、今回から「作品のお取り置き」をやってみようと思います。
 お取り置き分は店頭在庫とは別で御用意する方向で居りますので、確実にお求めいただけるよう最善を尽くしますm(__)m


当日の様子から学んだこと

店主装備について

 京都7から独自に用意した名札が大活躍でした!
 100均ショップで購入したストラップ付のネームプレートに、名刺サイズで印刷した名札をセット。弊ブースに居る時も、会場内を散策する時も、ぶら下げてました。

ひとつ準備しておくと、他のイベントでも使えて便利

 各種SNSの虎徹書林アカウントをご覧になってくださってる方がたくさん会場にいらっしゃいます。イラストロゴと活動名は分かるけど、実際にお会いするのははじめての方がほとんどですので、この名札をみて「あ!あらたまさんだ!」と御声掛けいただくことが多かったです。
 ※気さくに御挨拶くださった皆様、名札を掲げながら近寄る怪しいBBAを温かく受け入れてくださった皆様、その節はありがとうございました!

 後々にスタッフから「御客様の立ち位置からだと読みづらい」と指摘されたので、福岡9では字とロゴを大きく、改良しようと思ってます。

 あと、ショップカードとは別に、イベント活動名刺を常時携帯しておこうと思いました。
 名札・名刺・筆記用具・差し入れ・エコバッグ。
 これらを貴重品と併せて装備しておくと、文学フリマで困ることはないかな?

 

在庫管理について

 東京36から、在庫管理を円滑にするため自前のしおりスリップを使ってみました。別のイベントで試験運用し、売り上げの計算も棚卸しも格段に楽になったので、福岡9でもこの管理法を採用します。

もうね、なんでも作りますよ!

 値段と書名を予め記入し本に挟んでおきます。
 お買い上げいただけたら、イベント名と日付・時間を追記して管理票部分を切り取り、しおり部分は本に挟みなおしてお客様にお渡しします。

 イベントが終わってから、作品別・イベント別・時間別で売り上げの分析もできるのでとても便利。もっと早くに採用すれば良かったです。


福岡9から改善したいこと

見本誌の出し方について

 京都7から会場に見本誌コーナーが復活、虎徹書林も『猫又方途』と『コトコの言霊』を見本誌提出しました。東京36では諸々の事情で『気疎譚』のみを提出。一つのブースが一度に見本誌を提出できるのは三冊までなので、福岡9ではどの作品を提出するか?かなりの悩みどころです。

 あくまでも個人の感想……という範囲の話なのですが。
 見本誌コーナーに展示した作品は売れ行きが良いです。
 虎徹書林は立ち読み大歓迎なので、ブースにも見本誌と同じ内容の見本を置いています。
 それでも!全部を立ち読みして、結局、見本誌コーナーに提出した作品をお求めになるお客様が少なくないのです。
 新刊は売れて欲しいけど、新刊の姉妹編になる『泡沫ノ怪』もぜひお手に取っていただきたいし……うーん💧


事前宣伝について

 新刊発売の準備に追われ、具体的な広報の計画が立てられなかったのは大いに反省すべき点でした。
 Twitter(今は何だっけ……えっくす?)のアカウントに突貫ツリー式で情報を出し、プロフィール固定にしていたことでなんとか周知できました。その節は拡散にご協力くださった皆様、ありがとうございました。
 いやはや、昨今いろいろ言われますけども、Twitterの拡散力ってやっぱりスゴイのです。マスク氏は何にもしてくれないけど、繋がってくださる皆様は一緒に文学フリマを楽しんでくださる!ありがたいですね(*´ω`*)

 情報ハブの真ん中には引き続きTwitterにお願いしたいと思っていますが、アカウント凍結騒ぎに巻き込まれた身としましては、何があっても驚かないぞ!とどっしり構えていたいところです。
 あれから情報窓口を増やし、手探りながらも広報のやり方を勉強してますので、福岡9の広報はちょいと手広く、それだけに計画性をもって進めていきたいと思います。


オマケ:店主の椅子から内緒話を……

 弊ブースにお越しくださるお客様は、皆様それはそれはお優しい方ばかり。なので文学フリマに出店することは、黒字・赤字関係なく、毎回とても楽しくて「また出店したい!」と思ってしまいます。
 それに、店主の椅子に座っているとお客様の御人柄だけでなく、お困りのことやお好みの怪異のことまで不思議と見えてきたりするものです。そんなお客様とお会いして直にお話できることも、楽しみの一つ!
 そこで店主の私から、お客様に「より文学フリマが楽しくなるかも⁉」な情報をちょっとだけ、お知らせしますね。

1.お店の方に質問してみましょう

 お店番されてるのはだいたい、出品されている作品の作者様です。
 お店がそれほど忙しくないようならば、お店番の方に気軽に訊ねてみましょう。
「今日のオススメはどれですか?」
「どんなお話ですか?」
 虎徹書林のブースでは、どのくらい怖いですか?猫が出てくるのはどれですか?などなど、かなり突っ込んだご質問をいただいて、会話の華が満開になった事もあります(;^ω^)
 ただし他の方のご迷惑にならないように……。

2.フリーペーパーを貰ってみましょう

 虎徹書林でも毎回ご用意しておりますが、文学フリマではフリーペーパーを配布しているブースがあります。
 フリーペーパーにはそのブースで販売中の作品情報だけでなく、作品の「お試し読み」やオンラインでの活動情報など、お客様に興味をもっていただけるよう趣向を凝らした内容が盛りだくさんです。
 イベントカタログと併せて、お買い物の一助になること間違いなしです。

3.これはちょっと……うっかりにご注意

 東京36で初めて経験したのですが……特にご家族・お友達と連れ立ってらっしゃる方は、仲良く会場を回りましょう。
 趣味のイベントではついつい推し活に熱がこもり、お互いの好きなジャンルや推しの作家さんについて、プチ衝突が起こる場合もあります。

 弊ブースにいらしたお客様が熱心に立ち読み中、後からいらしたお友達と思しき方が「またそんなの読んでるの?もういいじゃん、他に行こうよ」と仰った時には、すわ喧嘩仲裁モードに切り替えか⁉と焦りました(と、同時に『そんなの』を書いたのは儂だがの……と傷つきもしました(;^ω^)。
 立ち読みの御客様はハッとされた顔ですぐにお友達と立ち去られましたが、その後お二人にどんな展開が待ち受けていたかわかりません。
 もう一度言います。仲良く!会場を回りましょう!


 こちらのnoteはこれにて!
 最後までお付き合いいただき、まことにありがとうございますm(__)m



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