11.バズるための絵を描いた方がいいの？その２
前に書いたこちらの記事を最近多くの方に読んでいただいたり、紹介して頂くことがありまして、大変嬉しく思っております。
私が感じたことを元々記録して自分に言い聞かせる備忘録的なものとして始めたものが、同じように悩んでいたり、感じている人のところへ届いているのはとても励みになります。自分の中で想いを閉じ込めずに言葉にして届けるようになって良かったなと思います。
そしてこの記事が多くの人に届いた理由としてやはりバズることについて皆さん色々思うことがあるからなんだなと思いました。
今回はその「バズるための絵を描いた方がいいの？」についてもう少し掘り下げようと思います。
前回バズるための絵について色々と思うことを書きました。
二次創作ははっきり言って一時創作よりも伸びやすいです。
だって元々そのキャラを好きなファンがいますから、ファンだったら好きなものの絵を見ればいいねしたくなりますよね。
一次創作は元々ファンが０のところからスタートしますからはっきり言ってめちゃくちゃ険しい山道のようです。
私もTwitterアカウントを開設したころは専ら二次創作でした。
その頃はイラストレーターを目指していなかったし、趣味で描いてみよう程度でしたから自己満なところがありました。
そして界隈に入れば所謂「神絵師」と呼ばれる人たちがいてそこにみんながわーっと集まる。みんなその人を崇めてフォロバをしてもらいたい、この人にRTされたい…とみんな自分のことを考え始めます。
最初純粋にこの人の絵凄いってなっていた気持ちが段々と「自分のために反応して欲しい」という気持ちにシフトしていくんですよね。（もちろんそうでない人もいます）
実際に私も最初はコメントしてもらって、誉め言葉をもらった時嬉しかったです。純粋に応援してくれているんだと思えました。
ですが、段々そういった人たちの行動をみていくとDMやコメント欄で私の絵を紹介して欲しい、フォロバして欲しいと言い、リンクやイラストを送ってくる人たちも出てきました。
こういった行動は今となっては「バズる」ことを追求しすぎた結果、他人の力で簡単に有名になるチャンスがあるかも…と他力本願の思考の人たちだったんだなと思います。
昔とあるイラストレーターのYoutubeのチャンネルで視聴者の悩み相談でこんな内容があったことを覚えています。
「私はTwitterで絵を描いていますが、バズったことがありません。
友達は神絵師にRTされてバズっていました。私がバズれないのは神絵師がRTしたり、反応してもらえないからだと思います。どうしたらバズれますか？」
神絵師に認められる＝自分の絵が良い
という考えが強くなりすぎたあまり、こういった結論に至ってこういう質問をしているんだなと思いました。
神絵師ってそんなに偉い存在でしょうか？（ﾄﾞｰﾝ）
確かにフォロワーが多くて、反応も沢山してもらえる様子を見ていると成功しているし、いつもちやほやされて羨ましいという感情にもなると思います。
ただ私の記事はバズることだけを目標にしている人達向けに書いているものではなく、イラストレーターや絵本作家等、クリエイティブ職を本職としていきたい人に向けているので、その先を見据えて伝えたいと思います。
バズりは一瞬、オリジナルは一生ものです。
私も昔はバズることを追求していたので、バズりたい気持ちはとても分かります。バズった瞬間自分が多くの人に認められていて、人気者なんだと思えますから。
そしてバズることでフォロワーも増えますし、より多くの人に自分の絵を見てもらえるチャンスが増えるでしょう。
もっと言えば、時にはファンアートを描いて多くの人に見てもらうチャンスを作ること自体は間違いではないと思います。（実際私もファンアートをよく描いています）
だけど、それに熱中しすぎると先が続かないということです。
Twitter、instagram等でファンアートだけを描く人も沢山います。
ですが、そういった人たちはイラストレーターでないことが多いです。
普段は会社員をしていて趣味で投稿している人もいます。
逆にイラストレーターや絵本作家等、クリエイティブ職をしている人達はファンアートも時には描きますが、やはりオリジナルのもの（一時創作）を描いていますね。何故かというと自分の世界観はやはりオリジナルにかなり表現されていて、クライアント側もそれを見て「この人はこういう絵が描けるんだ」と気づきやすいんですよね。
そしてやはりファンアートばかり描いていると、その元のキャラクター会社ならその良さを一番感じ取りやすいですが、それ以外の会社はそのキャラを知らなかったりするので、細かなネタや構図まで読み取るのは難しいです。
仕事を多く請け負うことを考えるならファンアートだけでなく、オリジナルも力を入れることが大事ですね。
「バズるための絵を描いた方がいいの？」の続編として、
二次創作と一時創作のバランスが大事というお話でした。
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