昧爽

目が覚めた。
昨夜は暗くて見えなかった梁がぼんやりと見える。
外へ出てみると、ちょうど空が白み始めたころだった。
ひんやりとした空気を胸いっぱいに吸い込む。

そういえば、こんな早くに目覚めたのはいつぶりだろう。
小学生のころは毎日が楽しみで、勝手に目が覚めたものだった。

同じような毎日から抜け出したくて
数年ぶりに祖父の住む田舎を訪れた。
蛙の鳴き声や清々しい風、そして景色は
懐かしさと同時に、私を新鮮な気持にさせてくれる。

もう少し明るくなったら、散歩でもしよう。
今日はいつもとは違う日になりそうだ。




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