見出し画像

「生理にまつわる政策をみんなで考えてみませんか」伊藤孝恵議員との意見交換会レポート

この記事では8月27日に参議院議員会館にて行われた伊藤孝恵議員との意見交換会の様子をお伝えします。

①意見交換会のテーマ


今回の意見交換会のテーマは伊藤議員による政策「生理にまつわる政策をみんなで考えてみよう」です。

この政策の目標は「『生理教育』の充実』と「支援が足りていない『生理政策』の拡充」。伊藤議員は自身の経験も踏まえ「生理は当事者にしかわからない課題」と指摘。「みんなで考えていくことがとても必要です」と語ります。


詳しくはPoliPoliのサイトから↓


②PoliPoliの政策リクエスト機能って?


実はこの政策はもともとはPoliPoliユーザーさんの政策リクエストを元に作られたものなんです。

政策リクエスト機能とはまだ取り組まれていない課題に関して、国会議員さんに新しく政策をリクエストできるPoliPoliの機能です。

この機能を通じて生理にまつわる政策にたくさんの政策リクエストが寄せられました。「ピルを保険適用対象にしてほしい」「生理用品を軽減税率対象にしてほしい」などなど。

これを見た伊藤議員が政策として打ち出し、意見交換会の開催が決まりました。

③意見交換会での議論まとめ

当日はオンライン/オフライン合わせて10人のユーザーさんが参加。ここでは意見交換会で出た4つの論点を皆さんに紹介したいと思います。

 1、生理休暇制度について

プレゼン資料を作ってきてくださった方が生理休暇制度の導入について提案してくださいました!

「私は労働政策の観点から生理政策を考えています。上司に生理休暇をお願いするのが精神的に難しかったり、うまく有給が使えず生理がひどくても出勤しなければならなかったり、生理を理由に仕事を休むの難しいのは問題だと思います。そこで『体調不良休暇』を作り、生理をオープンにすることなく休めるようにしてほしいです」

伊藤議員はこれを受けて「永田町にも受け入れられやすい提案でとても現実的だと思いました」と。今回の提案が将来的に政策に反映されるかもしれません!

2、生理政策の対象は誰…?

生理になるのは女性だけではありません。では生理政策では誰を対象に政策を推進していけばよいのでしょうか。

「女性以外にも生理になる人はいます。LGBTQの人への配慮が必要な時代です。女性にだけフォーカスする生理政策は時代に合わないのではないでしょうか。」

「『女性の生理』は多くの人には届く言葉ですが、政策として使うには全体として利益が最大化する言葉を使う必要がありますね」

実際の政策や法案でどんな言葉を使えばいいのか?会の中では「生理のある人」「月経および月経随伴症状がある人」「生理に関わる人」などが案としてあげられました。

「言葉1つの使い方が議論がスムーズにいくか紛糾してしまうかを左右することもある」と伊藤議員は言います。場面に応じた言葉の使い方が求められいるのかもしれません。

3、生理の話がタブー化されていることについて

「根本から性に対する考え方を変える必要があると思います。生理のない人でも生理について理解することが必要なので知ってもらうことが何より大切です」

これに対して伊藤議員は「オープンに話す以外に具体的にどのようなアクションすればよいでしょうか?」と問いかけ。

「運営しているNPOで保護者向けへの性教育を実施しています。なかなか学校教育がうまくいかない中でNPOなどの民間の力を頼るのもありかなと。秋田県が医師会と協力し性教育を行って成果を出した例もあります」

「女性用トイレが存在しない建物もあります。そこで働いたり暮らしたりしている人にとってはそもそも建物の仕組みから性や生理について話させない構造ができてしまっています。しっかりと女性用トイレを整備するなどハード面でのアプローチも生理や性の話を考える上で有効であると思います」

4、生理について相談できる場所がない

生理について相談できる人や場所がいないというのも当事者の人にとっては大きな悩みのタネのようです。

「自分の生理が重いのか軽いのかもよくわからないことで悩んだ経験があります。どれだけひどければ病院に行けばいいのかもよくわかりませんでした」

自身も視覚に障害を抱える参加者の方は「自分の視覚について一人で思い悩んだこともありました。生理についても通じるところがあるのでは」と語りました。

伊藤さん  意見交換会

最後に伊藤議員が「何かを変えるには仲間を作ってじわじわと変えるしかありません。今回参加してくれた人とはこれからもつながっていきたいです」と締めくくって意見交換会は終了。

会終了後には伊藤議員に要望書を手渡す参加者の方も!直接自分の意見や活動を議員さんに伝えられる場となりました。

さいごに

参加してくれた方はみなさんが問題意識が明確でこの政策への熱量の高さを感じました。生理にまつわる政策の今後がますます楽しみになる意見交換会でした。

PoliPoliでは議員さんとともに政策を前に進めていく仕掛けをたくさん用意しています。ぜひ以下のリンクからPoliPoliで気になる政策を見つけたり、政策をリクエストしたりしてみてください!