僕の人生に影響を与えた人物
僕が尊敬しているかつ、人生に影響を与えた人物にささぼーという方がいる。
ささぼーさんは、デュエルマスターズというカードゲームが滅法強いyoutuberの方である。それ以外のスキルはあまり長けておらず、30歳近いのにカタカナの「ヲ」が読めなかったり、ローマ字入力ができなかったり結構レアキャラなのだ。
だが、デュエルマスターズが強い。2006年には日本一位になるほど強い。そして、その強さの背景にあるエピソードこそ僕の人生に大きな影響を与えている。
ささぼーさんが2006年に日本一位になった際の戦略として、当時ほとんどのプレイヤーが使っていた強いデッキをあえて使わず、その強いデッキにだけ最高の勝率を叩き出せるデッキを使用して優勝したのだ。すなわち、全ての可能性をケアするのではなく、唯一勝てる可能性以外には目もくれず、自分の信じた作戦に全てのリソースを注いだからこそ得た結果なのだ。
この考え方こそ、重要でありこういう人物になりたいと本当に思っている。その道のプロというのは、その道以外の可能性を捨てる決断ができるからこそプロなんだろうなとつくづく思う。
進撃の巨人のアルミンのセリフにある『何かを変えることのできる人間がいるとすれば、その人は、きっと大事なものを捨てることができる人だ』とも繋がる気がする。時間は有限であり、我々のリソースも有限であるため、残念ながら何かをやらない決断をしなければいけないのだ。にもかかわらず決断ができないがために、やりたいことにもリソースを割けず、結局何も得ることができないのが人類の大半なのだろう。
そして、ささぼーさんが日本一位に輝いた際に使用したデッキは、当時誰も注目していなかったカードを利用したという点も重要だ。
すなわち、「1.当時のプレイヤーが使用する可能性が高いデッキを調べ上げたうえで、そのデッキにだけ勝てるデッキを使用する決断をする凄さ」と「2.自分が勝てると考えた、まだ誰も使用してないカードを使う決断をする凄さ」の2点が素晴らしい。日本一位を決める大会となると、その大会に出るための予選があったり、試しに使ってみようかの気持ちで使えるほどゆるい雰囲気ではない。にもかかわらず、周りに流されず自分が考える最強のカードを使用する決断ができる、思考でありその姿が本当に凄いと思う。周りと違うことは恥ずかしさや馬鹿にされる可能性もあるにもかかわらず、自分を信じる強さ。この自分を信じる強さこそ、プロであり日本一位に輝くために必要なことなのかもしれない。
僕自身も「なんでもできる本物のエンジニア」になるために、限られた有限のリソースをうまく使い、やらないことを決め、ささぼーさんみたいなその道のプロになりたいと本当に思う。そして、このノートを見てくれた方もぜひ、自分にとってのこういう存在・思考と出会って欲しいと本当に思う。
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