9割引きの魚(中国のスーパー編)
中国のスーパーの印象深い話をいくつかご紹介します。
硬い!
基本的に中国のスーパーでは肉や魚の売り場には包丁を持った担当者がいます。
肉や魚はパック等には入れられていない場合が多く、そのまま並べられています。
客は「この肉をくれ」とか、「その皮を切り落としてくれ」とか、「ひき肉にしてくれ」とかを担当者に言います。
すると包丁を持った担当者が処理してくれて、重さを量りレジで精算します。
普通のスーパーでは豚肉と少しの鶏肉だけが置いてあります。
まあ、世界最大の豚肉消費国ですからほとんど豚肉なのは仕方ないかな。
牛肉や羊肉は火鍋用の冷凍肉を買うしかない感じです。
牛肉の様々な部位が売っているスーパーはありますが、牛肉なんて胡散臭くて買う気になりません。
本当に牛肉か疑わしいのに非常に高いですから。
さて、豚肉なのですが、とにかく硬い。
買った部位が悪かったのかな、と思って別の部位を買うとやはり硬い。
日本で買う豚肉よりはるかに硬かったり、ごわごわした口当たりです。
こういう硬い肉がもうウンザリで、自分はよくひき肉にしてもらって食べていました。
そうしたらそれほど気になりません。
この硬い肉、中国人の同僚に話を聞くと肉の重量を増すために塩水を注射するから硬くなるんだそうです。
本当かどうか知りませんが、現地の人はそういう認識だということです。
スーパーによって当たりハズレはあるかもしれませんが、私が住んでいたアパートの近くは硬い肉が大半でしたね。
中国でパンを買うのはやめました
中国にもパン屋がけっこうあります。
店内を覗くと日本と同じようなパンが並んでいてなかなか美味しそうです。
ある時、長いソーセージが載ったパンがあり、とても美味しそうで買いました。
昼ご飯の時間、腹が減って楽しみにしていたそのパンに思い切りかぶりつきます。
「甘い!!」
ソーセージの味と共に甘いクリームのような味が口の中に広がります。
よく見るとパンの表面にうっすらザラメ糖のようなクリームが乾いたような痕跡があります。
仮にそれに気づけたとしても、それが甘いかもしれないなんて普通は想像しないですよね。
ソーセージが載ってるんだから。
もうイライラしました。
まず、何でソーセージの載ったパンが甘いのか。
まるで詐欺。
そして、このパンをこれ以上食べ続ける気がしない俺は、今日の昼飯をどうすればいいのか。
今までも何度か美味しそうなパンを買っては、あまり美味しくないというのを繰り返していました。
甘いパンはまぁ普通に甘くて食べれるんですが、惣菜パンは日本のコンビニのパンのレベルにも遠く及びません。
そしてトドメはこのソーセージが載った甘いパンです。
以降中国でパンを買うのはやめました。
今、中国のパンがどうなのか知りません。
多少はマシになっていると願います。
9割引きの魚
中国のスーパーって日本のスーパーのように一定の時間が来たら値引きシールを貼るということが少ないです。
もちろんそういう店もあるにはあるんですが、日本みたいに半額とか4割引きとかまではいかない印象ですね。
せいぜい2割引きシールくらいかな。
中国の人は喋って値引き交渉をします。
それが主流ですが、外国人にはちょっとハードルが高いです。
「ちょっと安くして。」と言っても「それは良い肉だから。」とか適当にあしらわれます。
やっぱり畳み掛けるようなネイティブ並みの中国語能力が必要ですね。
あとスーパーには行かず、「市場」(日本で言うところの八百屋や魚屋、肉屋などが連なった場所)へ行って買い物をする人も多いです。
しかし、ここも値引き交渉するのが普通で表示通りの値段で買う人はまずいません。
だから外国人の私はあまり行きませんでした。
ある時、近所に新しいスーパーができました。
そのスーパーが夜になったら割引シールを貼るんです。
しかも4割とか5割引きとか、中国では滅多にお目にかからない割引率で売ってくれます。
ある日、8割引き、9割引きの魚やイカを見つけました。しかもいっぱい残っています。
「うひょー、こりゃ全部いただきだな。」とテンション上がってカゴに入れまくっていきます。
古いのはわかりきっていますから、帰って冷凍庫に放り込めば良いだけです。
帰って家ですぐ冷凍庫に放り込みます。
そして次の日。
冷凍庫を開け閉めするたびに微妙に臭い匂いがします。
なんの匂いかと思ったら、昨日買った海鮮類たちが匂いを放っていたのです。
冷凍しても臭いのだからもう食べる気にはなりませんね。
なぜ昨日買った時に気付かなかったのか、不思議でしかたありませんが、どうしようもないです。
誰も買わずに残っていた理由が分かりました(笑)
皆さんも中国で8割引き、9割引きの商品見つけても、買いまくらないようにしましょう。
詐欺とは言いませんが、ほぼ詐欺です。
今回は以上となります。お読みいただきありがとうございました。
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