【寄稿】 私が polcaおじさん として支援する理由

こんにちは、世の中に数多くいる #polcaおじさん のひとり、支倉常明と申します。
今回は、polca公式noteへの寄稿として「私がなぜpolcaおじさんをやっているか」という話を書いてみます。

原体験

polcaができる前から、気になったクラウドファンディングの支援を行っていたのですが、私がなぜクラファン支援や寄付を行うようになったかということを考えてみると、学生のときのボランティアが原体験のように思います。

参加のきっかけは何だったか忘れましたが、学生の時、ボランティア活動に興味をもって、3~4泊くらいのボランティア体験に参加しました。
主に身体障害をもった方の外出介助などを通して、まさに「ボランティアを体験させていただく」ものでした。

その体験は、気づきも大きく貴重なものでしたが、そこで一番感じたのは、いろいろな「違和感」でした。

・体験させてもらっている自分たちはよいが、いつも外出介助をボランティア=無償でお願いしているとのことだった。いつも外出の介助を依頼するのであれば、そこには対価を払うほうが健全なのではないか?

・自分でも車いすを動かせる人がボランティアに押してもらう、自分でも取れる位置にあるものをボランティアにとってもらう(ボランティアがとってあげる)のは、甘えすぎではないか。

・なぜ、ボランティアを体験する側の10代の若者が、子どもに話しかけるような口調で年上の人に接しているのか。その施設は身体障害とあわせて言語障害のある方が多かったので、コミュニケーションがとりづらいのは事実だが、だからと言って、言語を習得していない子供でも目下の人でもない。潜在的に目下に見ていることの表れではないか。

その後も、いろいろなボランティアに参加していたのですが、1つめの違和感の「ボランティア(無償)ではなく、対価を払うのが健全ではないか」ということをずっと考えていました。

そしてそれを続けるうちに「今後ずっと、自分の余った時間をボランティアに費やしていくことは違うな」「稼いだお金を適切なところに回して、障害者の人もボランティア(無償)ではなく必要な介助を適正な金額を支払って依頼できるような社会構造をめざすほうがいいんじゃないか」と思うようになりました。

余ったお金の使い道

この原体験のあと、特に社会人になってからは、まったくボランティア活動などしていませんでしたが…
就職したり起業したりして、がむしゃらに頑張っていたら、ありがたいことに一般的な平均よりはだいぶ多く収入を得られるようになりました。

ただ、お金が増えても、特にお金をかけるような趣味もなく、ブランド品などの高級品にも興味がなく、浪費すること・貯蓄すること・投資することにも快感も覚えないので、いいお金の使い道がないかと考えていた時に、クラウドファンディングを知り、少しずつ支援などするようになりました。

また、世界一の富豪であるビル・ゲイツが財産のほとんどを新薬開発や大型の寄付などにつぎ込んでいることを知り、すごいかっこいい生き方だと思いました。
今でも一番尊敬する人、目指したい人は、間違いなくビル・ゲイツです。

さらに縁があり、NPOなどで社会問題を解決することに尽力している人たちと関わるようになりました。
いままで興味を持っていなかった国内外の社会問題に興味がでてきて、ほとんど忘れていた、前述の原体験となったボランティアについても思い出してきました。

polcaはじまる

そんな感じで、支援や寄付することが多くなってきたある時、polca というアプリがリリースされたことを知りました。
そして偶然にも、polcaリリースの4日後に、シエラレオネ共和国で大規模な洪水災害が発生しました。
ちょうど数カ月前に訪問していた場所で起きた大災害に何かしたいと思っていたので、すぐに企画を立てました。
結果、けっこう支援が集まって感動しました。
また、お金が集まっただけでなく、結果としてシエラレオネという国を知ってもらうきっかけとなったことも新鮮でした。

お金の価値の違い

polcaには、情報感度の高いいろいろな人がひしめきあっていて面白いなーと感じるのに加えて、若い人の企画をみると「学生の時はお金なかったよな」ということを思い出してきました。

私が今、1,000円という金額に感じている価値と、学生の時に感じていた1,000円の価値はまったく違います。
だったら、今の私の1,000円を若い人がチャレンジすることや困っていることに使ったほうが、いいお金の使い方じゃないか、と考えるようになってきました。

また若い人だけでなく、いろいろな事情で、今まさにお金に困っている人がたくさんいることにも気づかされました。

単純に、支援したら直接すぐにお礼の言葉をもらえるということも、それまでのクラウドファンディングとは違う嬉しさがあり、polcaおじさんの活動は加速していきました。

小さなお金をまわすこと
まだ、ビル・ゲイツのように大きなお金を動かして社会的なインパクトを出すことはできないけれど、いま自分の手元にあるお金を、今この瞬間にお金を必要としている方に手渡す、そうやってお金を回していくことを皆がやっていけば、社会がちょっと良くなっていくのではないか、という考えが、polcaおじさんとして支援していくことで、確信に変わっていきました。

そして「それを気軽に実現できるプラットフォームとしてpolcaはすごいな」とファンになり、polcatterというpolca企画を登録するサイト(いまは休止中)をつくったり、#polca恩送り と称して若い知り合いにお金を渡してpolcaで支援する体験してもらったり、NPOの寄付集めで利用させていただいたりして、支援側・企画側ともにかなり利用させてもらっています。

ちなみに、この記事執筆にあたって、いままでどのくらいの数を支援したか数えようとしたのですが多すぎて断念し、動画だけTwitterにアップしました。

嬉しかったメッセージ

ここで1つ、polcaで支援した高校生からいただいて、めちゃくちゃ嬉しかったメッセージを紹介します。
この高校生は、もともとpolcaで企画を見つけて支援したあとに、ずっと気になっていてDMを送り、追加で直接いくらか支援しました。以下は、追加での支援を約束したあとにいただいたメッセージです。

※ご本人から掲載の承諾は得ています。
※企画内容からアカウント特定を防ぐため、一部だけ伏字にさせていただいています。

このメッセージをもらったときに「あ、ちょっとだけこの高校生が前向きに生きるきっかけをつくれたのかな」と嬉しくなったと同時に、polcaおじさんの活動やっててよかったと心底思いました。

今後もpolcaおじさんを続けます

ということで、このすばらしいpolcaというアプリをつくってくれたCAMPFIRE社に感謝しつつ、今後もpolcaおじさんを続けていこうと思いますが、最後にみなさんにお願いです。

DMやリプライなどでの支援のお願いはご遠慮ください。
お願いされたものは、基本的に支援しません。

今までpolcaで数多く支援してはいますが、無駄なことには一銭たりともお金を使いたくないので、一定の基準をもって支援するかを決めています。
次はpolcaおじさんとして支援する基準を書いてみたいですが、それを書くと、それを「攻略」しようとする輩がでてきそうなので、書かないかもしれません。

ではでは、みなさん楽しいpolcaライフを!

特定非営利活動法人Alazi Dream Project 事務局長 / polcaおじさん 支倉常明さん寄稿記事)

支倉常明さんのpolcaはコチラ。

P.S.
polca 事業部では、polcaやpolcaおじさんに共感し、polcaを盛り上げるメンバーを随時募集しております。


サポートで集まったお金はpolcaで立ち上がった企画への支援に利用させていただきます。