見出し画像

みりんはお酒?「お酒の分類」

こんにちは。

Polarisのるかです。

前回は、「蒸留酒」についてまとめました。
今回は、「混成酒」と「お酒の分類」についてまとめてみます。

お酒とはアルコールを含んだ飲み物のことです。
国によってお酒の定義は変わります。

日本では、酒税法により
酒類とは、アルコール分1度以上の飲料を言う」とされています。

アルコール1度=アルコール1%
(液体100mlに1mlのエチルアルコールが含まれていると含有率1%)


アルコールが1%以上含まれていたら、それはお酒です。

調味料として使うみりんも、アルコールが14度前後あるのでお酒です。
ある料亭では食前酒として、みりんを出していました!粋ですね!

●みりんって醸造酒?蒸留酒?

みりんは「混成酒」です。

混成酒とは…
醸造酒や蒸留酒をベースに、草根皮木や香料、果実、糖分などを混ぜたり、成分を溶け込ませたりして、別タイプに再度作ったお酒のことです。

サングリア、ベルモット、みりん、カンパリ、クレーム・ド・カシスなど
カクテルに使われるリキュール類も混成酒です。

お酒の製法上の分類は3種類です。
・醸造酒
・蒸留酒
・混成酒

今回は作り方で分類をします。

醸造酒
穀類や果実を原料として発酵させたお酒
・糖質原料
 ワイン (ぶどう)、
 シードル (りんご)

・デンプン質原料
 ビール (大麦、穀類)
 日本酒 (米)
 紹興酒 (米)

蒸留酒
発酵によってできたお酒を、蒸留して作る、アルコール度数の高いお酒。
・糖質原料
 ブランデー (ぶどう)
 カルヴァドス (りんご)
 焼酎 (ナツメヤシ、サトウキビ)
 ラム (サトウキビ)

・デンプン質原料
 ウイスキー (大麦、穀類)
 ウォッカ (穀類)
 ジン (穀類、芋)
 焼酎 (芋)
 テキーラ (竜舌蘭の茎)

混成酒
醸造酒や蒸留酒をベースに香料や果実、糖分などを混ぜたり、成分を溶け込ませたりして作るお酒

・醸造酒ベース
 ベルモット (ワイン + 香草)
 サングリア (ワイン + フルーツ)

・蒸留酒ベース 
 シャルトリューズ (ブランデー + ハーブ)
 マリブ  (ラム + ココナッツフレーバー)
 カルーア  (コーヒー豆蒸留 + バニラシロップ)
 
今回のせたのは一部のお酒です。

原料が同じ「ぶどう」でも、
醸造酒だと「ワイン」に
蒸留酒だと「ブランデー」に
混成酒だとワイン+フルーツで「サングリア」に、

名前も味わいもアルコール度数も変わってきます。

同じものでも作り方が違うだけで、まったく違ったものになるっておもしろいですね。

まとめ
日本の法律でアルコール1度のものは酒類になる。
作り方で分類すると「醸造酒」「蒸留酒」「混成酒」の3種類。

「混成酒」は醸造酒や蒸留酒をベースに、香料や糖分などを混ぜたり、溶け込ませたりしたお酒。

混成酒

醸造酒ベース サングリア、ベルモット、V.D.Nなど

蒸留酒ベース シャルトリューズ、カンパリ、キュラソー、クレーム・ド・カシス、アマレット、など

以上が「混成酒」と「お酒の分類」についてでした。

同じ原料でも、作り方によって違うものになるっておもしろいですね。醸造酒や蒸留酒にハーブやフルーツなどを足して作る混成酒。サワーやカクテルなどにも使われます。お酒が飲める人も、少ししか飲めない人も、いろんな人が楽しめるお酒ですね。

次回は「お酒って作れるの?」という疑問に迫ってみます。

このノートは、お酒の勉強のためにまとめたものです。

多くの人に分かりやすい説明を心がけています。

みなさまのお酒への興味が広がるきっかけになれば、幸いです。

Polaris るか

るかのミニ知識

混成酒にでてきた「シャルトリューズ」みなさんは飲んだことありますか?「リキュールの女王」と呼ばれるお酒で、フランスの修道院で作られています。1600年頃に不老不死の薬酒として作られたのが始まりだとか…このお酒のレシピは門外不出で、一部の修道士しか知らないそうです。

どこかのお店で見つけたら、「400年の秘密」味わってみませんか?