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カナダワーホリに行く前に知っておきたかったこと

こんにちは!
3年前にカナダ・トロントにワーキングホリデーを経験した者です。

最近友人から、立て続けに「カナダのワーキングホリデーに興味がある」と相談を受けたので、行く前に知っておけばよかったことをまとめます。

なにしろ、自分がワーホリに行ったのは(日本での仕事の都合上)たったの半年でしたが、その半年間の中で人生でかけがえのないと思える経験を出来たからです。

半年間の生活のなかでは、

・2カ月の語学学校 (選抜でビジネスクラスを受講)
・仕事3軒かけもち (うち一軒で、就労ビザに使えるようお店まで任せてもらえた)
・貯金でイエローナイフのオーロラを鑑賞
3軒のホームステイ

などを経験しました。
長いので参考になる箇所が少しでもあれば幸いです…。

マインドセット編


■ 本当に成長したかった

私が自分のトロント生活を心から充実させられた秘訣は、ひとえに不安や焦りを最後まで抱き続けられたからだと思います。

留学にせよワーホリにせよ、海外に渡航する経験は誰にとってもリスクや不安がつきものだと思います。仕事でもない限りは行っても行かなくてもいい挑戦であり、お金や時間をかけて初めての地に赴くことは、不安で辞めておこうかと思ってしまう瞬間もあると思います。

ですが、私は海外に行くことに興味がある人がいたら、「100%行ったほうがいいよ!」とアドバイスするようにしています。
細かくは割愛しますが、自分自身も高校時代から英語が好きで、海外渡航に興味があったものの、「いつか行けたら…」と渡航の夢も忘れかけているうちに大学生活も終盤にさしかかり、自分の人生これでいいっけ??!と考えたことから、卒業後の半年間を使いトロントワーホリに行くことに決めました。

日本にいた頃は、朝起きるのが苦手で、これから社会に出て働くことにわくわくできなかった私ですが、トロントにいる時は一日4時間睡眠で動いていたのに、次の日が来るのが楽しみで、朝自然と目が覚める体質に変わりました(笑)

<カナダに行くとなぜブスになるかを歌ってみた>

↑こちらはそんな留学前の「いい焦り」を助長してくれるのに超おススメの動画です笑。私はカナダに行く前に本当に毎日のようにコチラのYoutubeを目に焼き付けていました。冗談ではなくて、「このまま何も持ってないのに、なんとなく仕事に就いて暮らしていくのは絶対嫌だ!」と心に決めていました笑。

上で「100%留学に行った方がいい!」と書きましたが、実際に留学に行ってみて、海外の見知らぬ地で本当に悔いのない生活を送るにはわりと覚悟とコツが必要だなとも実感しています。

特に、ワーホリは留学と違って仕事探しから英語力・生活のことまで自分でうごける裁量が大きいので、うまく自己管理ができないと、
・毎日日本語を使って
・おいしいご飯ばかり食べて
・日本よりもだらだらしながら異文化のストレスだけ溜めて
しまうことになります

動画の中で、日本語を使って体重が増えて・・という描写がありますが、じっさいに現地で知り合った日本人のなかには、「せっかくトロントまで来たのにこれでいいのだろうか?」と悩んでいた人も多くいました。

「旅行の延長のように遊びたい!」というのならもちろん構わないと思うのですが、こんなはずじゃなかった、とはならないように①目的意識をきちんと持って、②毎日意識して行動をすることを肝に銘ずることがおススメです!

■ 目的意識をもつ

ワーホリでの成功の秘訣は何といっても目的意識をもつことだと思っています。大げさな目的ではなくて、ここでいう目的とは「天井を決める」ことです。というのも、留学や仕事での渡航と違い、ワーホリでは1日の使い方の多くが自分次第です。語学学校に行っても午後はフリー時間が多く、仕事もフルタイムではないことが多いので、シフト以外は自由時間です。

そこを、「フリーだから遊んでOK!」と割り切って使うのと、「とりあえずやることが決まってないから日本人の誘いに乗ってみた・家に帰ってネットサーフィンした」で終わるのとでは、日本に帰るときの納得感が雲泥の差です。
ですから、自分がワーホリの時間をどう過ごしたいのか?最低限達成したいことは何で、できたらやりたいこと・できなくても仕方ないことは何か?という天井をあらかじめ決めることは私にとって重要でした。

自分は、日本にいるときにトビタテ留学JAPANの応募要項を読んで、志望理由書のフォーマットを使って「カナダ準備」というワードをベタ打ちしたり、行きの飛行機でもっと簡潔に1枚のスケッチブックにTo Want To Doリストを作ったりしました。自分の場合は『ギャップイヤーで新卒で働く直前の半年だけ』というリミットがあったので、少ないながらここに書いてあることは全部叶えました。

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↑私の場合は、このシートがあったから、友人の誘いにも全ては乗らずイエローナイフまでの旅行費を貯金したり、ジムに通って節約して食べ過ぎないようにしたり、日本からの「就職を伸ばしてまでトロントに行くのに、絶対時間とお金の無駄遣いだけして帰るのは嫌だ」という意識を保つことができたと思います。

もしこの「天井決め」が無かったらどこまでやってもやり足りない気持ちになったり、もっとこうしたかった!と後悔していたかもしれないので、可視化することができ本当に良かったと思います。

■ 毎日意識して行動をすることを肝に銘ずること

また、毎日思い通りの生活に近づけるためには、記録をとることがおすすめです。自己管理として、家計簿や体調のメモもしてました。

私は日本語と英語を混ぜてパソコンで日記をつけていましたが、最近ならインスタグラムやブログなどを活用するのもいいかもしれません。
海外に行く経験は、自分の糧となる貴重な時間なので、あとから振り返れるものがあると重宝すると思います。

語学学校編


■ 2カ月の語学学校では、職探しへの基盤づくりを。

私のトロント滞在は、半年間と限られていたので、なるべく多くの経験を詰め込みたいと思っていました。そこで選んだのが、最初の2カ月のみお金を払って語学学校に通い、そのあとは基本的に仕事を探し働くというプランでした。

結果的に、この選択をしてよかったなと思っています。個人的には、語学学校は手軽に交友関係を作るのにうってつけです。語学勉強という目的もあるけれど、通っている多くの生徒が異文化交流を求めているので、さまざまな国から来た人と簡単に友達になれます。
逆に自分の場合は、あれ以上長くても間延びしてしまった気がするので、最初の2カ月を語学学校に通うという計画は最適だったかなと思います。

私は日本に帰国後ホテルの企業でで働くことが決まっていたので、トロントでホテル業を経験したいという目標がありました。そこで、通っていた語学学校の選抜者のみ入れるビジネスクラスというコースを狙い、無事にレジュメの書き方や面接の練習など、仕事を探すのに実践的な内容を学ぶことができたと思います。

■ 語学は行く前に磨くべし!!

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↑こちらは、私が渡航前に知り合いから譲り受けたTOEICの勉強教材です。私は渡航前にTOEIC800ほどのスコアを持っていきましたが、帰国後スコアとしては実は大きくは変わりませんでした。(代わりに、スピーキング力と生活上の英語力は格段に上がりました。)

海外に英語習得を目的に行く、という方は多いと思うのですが、個人的にはワーホリだけで英語が堪能になるというのは至難の技だと感じています。ワーホリでは留学と違って渡航前の英語力をはかるTOEFLやIELTSなどを課されないので、英語力ゼロからスタートということも多くあります。

よっぽどコミュニケーション力があったり、努力をした場合は別ですが、基本的にワーホリでは、もともとある程度は英語力がないと、会話力をアップするにも、練習できるほど会話が続きません(笑) 
仕事で英語力を上げるにも、そもそも仕事を手に入れられませんし、まったく英語がわからない状況では、生活できないので結局日本人コミュニティに入り浸ることになってしまいます。
ワーホリで身に付けたのは、「英語力というよりジェスチャー力」なんていうのは、割とよくある話なのかなと思います…。

語学学校のコースではもちろん成果が表れやすいと思いますが、語学学校のコースもテキストを使用して自学できるものなので、日本でもできます。
もしくは、語学スコアアップだけであれば、英語圏に行く前にフィジーやフィリピン・アジアの国などで語学学校に比較的低価格で短期留学をするのも賢明だなと感じました。

※もちろん、ワーホリの醍醐味は英語力アップだけはまったくないのですが、あくまで「英語力」という観点で「行くだけで上達する」と思うと期待外れになってしまうという意味です。

(移住した方に何人かで会って聞いた体感だと、英語力ゼロから海外に行って、難なく生活できるレベルになるには4・5年はかかるのかなという感じでした。)

■ 日本人コミュニティは"つからず"、”つかう"べし!!

私が日本を出国する前に相談した先輩に言われて非常に為になったお話で、「日本人コミュニティに触れないべきとよく言われるけど、俺はむしろガンガン使いにいった方がいいと思う」という言葉がありました。

本当にこの通りで、私はこの言葉のおかげで日本を出る前からトロントにいるに日本人のブログやfacebookページを漁ったり、自分の大学のOGがトロントで行く予定の語学学校のFacebookページにいいね!しているのを発見し、初対面でメッセージしたりしました笑(サークルや友達の接点が見つかり、大学近くでランチをして経験談を聞く超貴重体験に!!! 何より素敵な人柄でグンっと準備のモチベーションが上がりました。)

確かにカナダやオーストラリアのワーホリでは日本人も多いので、日本人を頼り出すと語学を学べずに終わります…。私は冒頭で紹介した動画から語学学校で日本人には距離をおくと肝に銘じていましが、代わりに日本語のほうがスムーズに進む情報収集には、日本人の繋がりも最大限活かすことに決めていました

■ 作戦変更!!日本人も巻き込んで英語を練習する

しかし!!
日本人とは距離を置くという決意もつかの間、語学学校に通ってすぐに、私はあることに気づきます。

「日本人は一定数多いのて、日本人と仲良くしないと意地を張ると、友達ゼロ認定されてしまう・・・!!!!」

トロントは日本でも人気のワーホリ先なので、日本のみならず、アジアや南米から多くの生徒が通います。
オンリーイングリッシュのポリシーなどは勿論ありますが、英語が話せない人は生きていけないので、結局自国の友人とのコミュニケーションに頼りがちです。

そのような環境下では、やはり最初はみんな自国の友達とグループになり、交友関係が広がっていきます。私は日本人とは話さないと決意していたものの、関係を気づきやすい自国の友達を飛ばして他の国の生徒ばかり話すのも、少し浮いた子になって得策ではないなあと感じるようになります。

なので、早い段階で日本人とは話さないという意地は捨てて、必要最低限に日本人とも一緒に「英語で話そう」と考えるようになりました。

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↑私がやったのは、cultural exchangeです。
折り紙や書道のような自国の文化を教えるなかで、交友関係も広がり、その後のトロント生活でも連絡を取り続けられる繋がりのきっかけになりました。
日本人にも声をかけて、他国の友人も誘ってもらったので、随分輪が広がりました。もちろん、日本人にも英語を徹底して話して、英語を学ぶ雰囲気を作ります

■ 英語力で頭一個分抜ける

もう一つ、日本語コミュニティの波に打ち勝つ正攻法は、自分の英語力を上げることです。やはり日本人の英語レベルは重なっていることが多く、日本人が多いクラスなどが存在します。私は下調べでそのことを知っていたので、より実践性の高いビジネスクラスを目指していました
少数制の選抜6人クラスでしたが、日本でも多少勉強していたので、無事にテストに受かり、クラス内では日本人1人の環境を手に入れることができました。このクラスが友人関係の基盤になったので、本当によかったです。

■ 恩師・ルーカス先生

その上、恵まれていたのが、ビジネスクラスの担当先生は語学学校でもダントツの名物先生で、日本・韓国・オーストラリアで働いた経験のある多様なカルチャーにも精通する先生だったことです。先生曰く、日本では有名大学W大の講師をしていたらしく、安心して学べる環境でした。

内容も、ビジネスについての基礎や、レジュメの書き方や面接練習をとりいれたレッスンもあり、受講後仕事を探す私にはピッタリの内容でした。

ホームステイ編 

■ 3軒のホームステイで、フィリピン・韓国・カナダのファミリーと出会う

ここまでは語学系の話が多くなってしまいましたが、私の半年間のワーホリ生活のなかで、1番心に残っている思い出は、後半にシェアハウスをしたカナディアンのファミリーとの日々です。

私は、このカナディアンのファミリーと出会ってトロントのさまざまな場所に連れていってもらったり、帰国後日本にも来てくれたり、人生を変えてくれる価値観を教わった場所でした。移住を検討するほどトロントのカルチャーにも惚れ込みました・・。

ただ、それまでに3軒引っ越しもしたので笑、お伝えできるお役立ち情報やノウハウなどを記録します!

■ 情報収集は命!

トロントにワーキングホリデーに行く方に必須の情報サイトとしては

ワーホリシロップ
キジジ(kijiji)
クレイグリスト(craiglist)

などがあると思います。

ワーホリシロップは日本人にはかなり有名ですが、日本人がこぞって見るので、情報も少なく人気で埋まりがちです。
英語で読める方はなるべくkijijicraiglistを使うほうが広い情報に触れられるのでおすすめです。(ただ、情報量が多い分雑多で怪しめの募集も入ってるので、精査は必要と思います)

私は、夜な夜なこちらのサイトを見て、ホームステイ先のみならず、仕事先もメモをして、連絡をとりまくりました。

■「カナディアンの家族」にこだわりたかった

先ほど3軒引っ越しをしたと書きましたが、私が一緒に住んだ家族はすべて素敵な方々でした。ではなぜ三軒も引越したか?というと、
せっかくカナダに行くから、カナダの生活につかりたいという思いがあったからです。

私は、日本で留学エージェントも利用することにしたので、最初の1カ月のホームステイ先はあらかじめ手配していました。
ただ、エージェントで手配してもらえるホームステイは、フィリピン人や南米のファミリーが多いです。私の受け入れ先もフィリピンファミリーだったので、1カ月のステイ後は契約を延長もできましたが、自分で探してもいいと思っていました。

渡航後、語学学校がおわったあとの時間や休日を使って内見に何軒か訪れましたが、カナディアンのファミリーは大抵値段が高くなったり、立地的に外れてしまうことが多く、難航しました
しかし、しぶとく情報収集していると、少し生活圏内からは外れるものの、とても素敵なカナディアンのファミリーのお宅が。しかも、3人兄弟の長男の奥様が日本人ということで、積極的に日本人も歓迎していました。(日本人は丁寧に家を使ってくれるということで、価格も月500ドル代という良心価格!!)

■1週間は、韓国ガールズと共同生活

ただ、フィリピンのファミリーとの契約が切れたあと、そのファミリーのお宅に契約して住めるまで1週間どうしてもブランクが空いてしまい、その間家なし状態に笑。

そこであきらめたくなかったので、例のごとく情報収集をして、語学学校から近い距離の手頃なシェアハウスを借りることにしました。そちらは、私以外全員韓国人の女の子たちが住む家で、1週間の短期滞在でしたが、韓国と日本の料理をシェアしたり、買い物にもいったりと有意義に過ごすことができました。

↑むくむくのネコとイヌを飼う上品で素敵なお宅でした…

仕事編


■ 体当たりの仕事探し!!!

ワーホリでのお仕事については、私の場合決定的なコツがあるというよりは、とにかく体当たりした感じなので、参考になるかはわかりませんが、「こんな人もいるのか」と誰かの背中を押せたら幸いです(笑)

前提として、私はワーホリから帰国後国内のホテルの企業に就職が決まっていたので、ホテルでの勤務経験を積みたいという思いがありました。留学エージェントでも難しいだろうと言われていたので、語学学校にいる間に職探しをして、難しければお金を払ってインターンに参加するという選択肢も考えていました。

結果的に、やはりホテルで自力でお仕事をさがすのは難しく、私は小さな個人のビジネスホテルで、週末数時間のボランティアをするにとどまりました。現地のネイティブの、ホテル経験のある人材と肩を並べて働くので、現段階で経験ゼロ・英語力を向上中!という人はお呼びでない環境でした。(あとで書きますが、他に3件レストランでサービス業もしました

同じカナダでも、バンフやイエローナイフに時期を選んでいけば、日本人観光客が多いので採用されやすいようですが、あくまで英語を使いたかったので、トロントに留まりました。

それでも、オーナーに頼み込んでフロント・ハウスキーピング・マネジメントの業務を広く見せてもらい、有意義な経験になりました。

■ アナログにレジュメ配りの日々

ちなみに、このボランティアで働くホテルを見つけるまでには、かなり体当たりで職探しをしました。kijijicraiglistで募集している大手のホテルチェーンであらゆる業務で応募をしましたが、ほとんどの場合経験年数で応募できないか、レジュメで落ちました。

kijijicraiglistには載っていない応募枠もあるかもしれないと、トロントにあるホテルを調べてリストを作成し、決して堪能とは言えない英語で電話もしました。そこで3件ほど面接を設けてもらいましたが、業務内容は本格的で、専門知識がなく採用してもらえませんでした。

(そのなかで、Four seasonsで働く日本人の男性にお会いでき、話を聞きましたが、日本で5年以上ホテルで勤務したのち、トロントに移住し2年後に就職したそうです)

■ ジャパレスでは働かない!!

語学学校がおわったらすぐに働きたかったので、休日や学校のあとの時間の多くは仕事探しに費やし、もうわずかで語学学校が終わってしまうというころに、ホテル以外の仕事を探しました。

せっかくワーキングホリデーで来たのだから、語学学校を卒業してから追加でお金を払ってまでインターンはしたくなかったので、まずはホテルではなくても働こうとおもいました。ただし、日本人のワーホリでよくあるジャパニーズレストラン(ジャパレス)で働くのだけは避けたいと思っていたので、英語が使える場所で働こうと決めていました

■ ピザ屋さんで初仕事ゲット!!

いつもどおりkijijiやcraiglistで調べると、飲食店の募集は難なく見つかりました。レジュメを送るとトントン拍子にメールや電話が届き、立地や雰囲気でなんとなく選んだピザ屋さんから早速「お店においで」と言われます。

この時面接に行った小さなお店が、帰国直前まで1番お世話になったピザ屋さんです。行ってみると、オーナーは中国系の2人組で経営するお店で、私以外にも大学生やロシア人・インド人・南米系のスタッフを採用していました。(今考えるとカナディアンは、3つある店舗に2人だけで、多様な環境だったから雇って優しくしてもらえたのだと思います)

自分ができることは必死でこなそうと決めてやっていたので、帰国することを伝えると『We need you!! 新しい店舗ができるから、今ある1軒を任せようと思ってたんだよ!フルタイムで働いて移住ビザをとりなよ』と言ってもらえたほどでした。

↑色々な工夫を買ってもらえて、"best employee ever"「今までで最高のスタッフ」と言ってもらえました笑!!
看板やチラシ配りを提案したり、新店舗の前でピザスライスのテイスティングを実施。功を奏して、お客様が連日きて声をかけてくれるように!!

■ たかがアルバイト、されどアルバイト

最終的にはお店を任せるとまで言ってもらいましたが、普段の仕事としては、アルバイト形態なので、シフトが入っていない時は暇です(笑)

このころにはカナディアンのファミリーともすっかり打ち解けていたので、満喫してはいたのですが、やはり働きたいという思いで来たので、ホテル探しと並行してお金を稼げる掛け持ちの仕事を探しました。

最終的には、都心のおしゃれなサラダ屋さんと、イタリアン・メキシカン料理のレストランに所属しました。どちらも、ピザ屋さんより比重が低かったので、週に少しだけ入るような働き方でした。
それでも、多くの日は、サラダ屋さんで早朝の仕込みから入って、お昼を境にお店を移動し、ピザ屋さんで夜まで働くという生活をしていました

実際には、そのころ家に帰ってもホストファミリーと映画を見て、朝ごはん屋さんまで1時間かけて電車で通ったので、睡眠時間は4・5時間の日ばかりでした。それでもアドレナリンが出ていたのか、ジム通いとかもしましたが本当に楽しくて、ノンストップで動くことができました。

■"Living in Canada is not easy"

仕事編のメッセージとしては、やはり自力で働いて生活をするのは大変だったということ。移住を考えるほどカナダが好きになりましたが、現地で生活するだけに見合った実力をつけないといけないと痛感しました。
(私が出会ったトロントに移住をしている日本人は、やはり日本語を武器に働くお仕事がほとんどでした。)

忘れられない言葉に、上で書いたサラダ屋さんの店長に"Living in Canada is not easy"「カナダでの生活をなめるなよ」と言われました。

サラダ屋さんでは、私以外ネイティブのスタッフだったので、話すスピードがとても速く、人気のレストランだったため、オーダーを取るにしても一苦労でした。仕込みなどを覚えるまでは、聞きなれない食材の単語を理解するにも手間取りました。

日本人の友人も実際に仕事をクビになった話を聞いたので、飲食のアルバイトとなると、採用もフランクであるぶん、そこでお金を稼ぐことはシビアです。

■ 戦える土俵で

それでも最後までどうにか試行錯誤するなかで、「自分の戦える土俵を探す」ということは大切だったと思います。

上に書いたように、私がピザ屋さんで気に入ってもらえたのは、オーナーが中国系だった(ネイティブではなかった)というのも大きいと思います。
シェアハウスをしたカナディアンのファミリーも、長男の奥様が日本人だったと書きましたが、やはり海外の土地で受け入れてもらうには、受容の姿勢を持った場所の方がスムーズにいくという事実はあると思います。(語弊がある書き方でしたらすみません…。トロントはモザイクシティと言われるほどに多国籍で、ダイバーシティに寛容な雰囲気が非常にある場所です。)

また、ピザ屋さんで、私は英語の接客の面では未熟だったので、代わりに手紙やメモをたくさん書いてコミュニケーションしたり、掃除や出来ることを積極的に探したり、価値を持ってもらおうと考えるようにしていました。

私の場合は、絵をかいて看板を作ったり、フットワークの軽さを取柄にチラシ配りやテイスティングを考えたことで、帰国時に必要だと言ってもらえるほどに関係性を築けたのかなと思います。また、個人経営のピザ屋さんで、ちょうど店舗を拡大していたタイミングだったのも、柔軟に動かせてもらえる秘訣だったのかなと振り返って思います。

語学学校で、日本人とも関わろうと決めたときもそうでしたが、自分ができないことで認めてもらうのは大変です。留学やワーホリは限られた時間しかないので、筋が悪いことはさっさと諦めて、違う戦略を考えた方が絶対に良いです。私のワーホリ体験は、トライ&エラーを高速回転する経験でもあったとも思っています。

↑私の滞在は6カ月と少なかったので、働き口に日本に帰る時期を正直に伝えるか迷ったとき、語学学校の恩師・ルーカスに相談したときの返信。
「迷惑なんかじゃない、自分の機会を最大限に使え」とパワフルな返信。

人間関係編


■ 自分の人生を生きる

最後に、ありきたりになってしまいましたが自分がトロントに行って学んだこととして、「いい意味でみんな自己中心的だなあ」ということ。

日本と外国の比較みたいなことは好きではないですが、私は日本にいる時期にどこか生き苦しいと感じたことがありました。
それは、自分のなかで「~しなければいけない」「~した方がいい」という感覚に捉われすぎて、自分のやりたいことも忘れていたからだと思います。

トロントで出会った人たちは、自分の人生を気ままに楽しんでいる人が多く見えましたが、代わりに、彼ら/彼女らは楽しいからどんどん上達して、その分周りに与えるエネルギーも増大だから、感謝の輪が広がっていくんだなあと思いました。

自分の欲を出すことは、日本にいるときは”悪いこと”みたいで申し訳なく感じていたけれど、迷惑かけてなんぼ、という前提の雰囲気があったので、真面目に我慢ばかりしている自分がばかばかしく思えるほどでした。

■ 応援してくれる風土

また、この半年間で、周りの人の挑戦を応援する風土を強く感じました。
私はワーホリ中"What makes you smile?"「あなたは何で幸せになりますか?」というカードを聞いて回るという試みをしていたのですが、日本だと変な目で見られそうと物怖じしてしまうそうなところを、向こうでは「いいね!」「面白いね!!」と繰り返し声をかけてもらい、非常に背中を押してもらえました。

街を見渡すとアンケートにプラカードに、人と違うチャレンジをしている人で溢れていて、何をしても目立ちません。

自分が好きなことで満たされている人たちは、周りの人のアクションにも寛容で、自分のやりたいことを我慢してしまいこんでしまうよりも、健全で気持ちがいいなぁと思いました。

おまけ

カナダは、なんといっても街が魅力的でした。
トロントは適度に都会で、美しい自然もあって、TTC (トロント唯一の公共交通機関会社) のマンスリーパスを買えば電車もバスも乗り放題だったので、縦横無尽に動き回りました。

半年間のなかで、旅行やお出かけには最小限の時間とお金しか使いませんでしたが、ナイアガラの滝や、現地の学校見学、映画館など行きたいと決めていたスポットには十分に行きました。

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↑こちらは自分が撮ったものではないのですが、イエローナイフのオーロラです。貯めたお金で日本から来てくれた友人と行きました。
私の滞在期間は3月~10月ごろだったので諦めかけていましたが、夏でも見えました。

また訪れたいと思えるほど圧巻の景色なので、是非おすすめします!

拙いながらに読んでくれた方、ありがとうございました!

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