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【Kintone】Kintone×freee プラットフォーム連携のメリット・デメリット

こんにちは。先日Kintoneからfreeeにデータを流す連携処理を実装しました。今日はOpenAPIを利用したプラットフォーム連携の良い点と課題などを共有できたら嬉しいです。

オープンプラットフォーム

プラットフォームとは例えばECであればAmazonや楽天など特定のサービスを利用できる環境を指し、Kintoneは業務改善プラットフォーム、freeeは会計業務プラットフォームにあたります。kintoneやfreeeなど各サービスからAPIが公開されておりサービス同士の外部連携が可能になります。APIを公開しているサービスは拡張性が高く、既存以上のバリューを利用者に提供する事が可能です。

連携するメリット

利用者にとって必要な情報が明確

Kintoneは業務ツール・freeeは会計ツールとしての利用目的があり、ユーザーも事業部・経理部と異なります。各ツールで共通する入力項目があれば不要な項目があり、片方のツールに寄せる事は難しい面があります。APIによる外部連携は既存ツールを改修せずにデータ連携を行い、各ユーザーのニーズにあったUIUXの提供を可能にします。

連携する際の課題

データ形式の違い

kintoneは営業部や事業部が使用する業務データを持っており、freeeは経理部が使用するための会計データを必要とします。異なる目的でツールを使用しているため、双方が持つデータ形式が異なります。APIでつなぐ際はこの差分を解消する必要があります。

対応方法

freeeのデータ形式に合わせる方法として、大きく2つの方法が候補にあがりました。
1. Kintoneで会計必要な情報を入力する
2. 連携する際にfreee側で必要なデータ形式に変換する

1 は実装工数が少ないメリットがありますが、Kintone利用者からすると馴染みのないデータが画面上に表示されることで使い勝手の悪さが生じます。一方で2 は会計データに変換するためのルール定義や双方のデータ形式が変わった際に再実装が必要なデメリットがありますが、Kintone利用者は今まで通りの運用で抵抗感が少なくKintone移行の心理的ハードルが下がります。

システムのシームレス化

今回のようなkintoneとfreee連携は業務上の入力作業後に会計データを新たに入力する必要がなくなります。一方で必ずしも全てのデータが取込先のツールに適した形式に変換できるとは限りません。双方で複雑になり過ぎない取組み方も継続的な効率化のポイントかと思います。

システムのシームレス化は業務目的によってツールやシステムを切替える必要がなくなるため、ユーザーにとって最適なツールで業務に取組めます。またwebhookを利用するとリアルタイムな連携が可能であり情報共有のスピード化を実現できます。APIを利用したデータ連携による「馴染みのあるUIUX」「リアルタイムな情報共有」が効率的な業務の実現に役立てれば嬉しいです。


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