私のおすすめフィルムカメラ 「Nikon ニコン F801s」 コスパ最強カメラの紹介と使い方
こんにちは、ポラックです。
今回は私のおすすめフィルムカメラ
「Nikon ニコン F801s」を紹介します。
なぜこのカメラがおすすめなのか?
早速ですが私がなぜこのカメラをおすすめするのか?
理由は一点。
コスパ最強。
これに尽きる。
「ニコンのF801s」というフィルムカメラは
支払う費用に対して価値が高い。
すなわちコスパ最強カメラ。
Nikon F801sのコストパフォーマンス
メルカリやヤフオクなら数千円でそれなりの程度のものが手に入る。
はっきり云って安い。
もちろんそれなりに古いカメラなので中古だけど、いまどきのデジタル一眼レフやミラーレスとは比べ物にならないくらいの値段。
では価値という点ではどうか?
フィルムカメラに求める価値
皆さんがフィルムカメラに求める価値は様々でしょう。
例えば
・機械式のメカメカしい金属ボディ
・見た目、モノとしてのカッコ良さ
・気持ちの良いシャッター音
・メンテナンスによって長く使える
・アナログな操作感
上記の理由などが代表的な理由かと。
もしNikon F801sに上記のような価値を求めるのであれば、全くおすすめできない!
外観はプラスチック、モーター巻き上げの混じったシャッター音、故障したら直すのは難しいかそれなりの費用がかかる、古さと新しさの混ざった微妙な操作感。。。見た目は好みによるでしょうが。
だがフィルムカメラに求める1番の価値は
「デジタルにはないフィルムならではの写真が撮れること」ではないだろううか。
Nikon F801sは純粋にフィルム写真が撮りたいのであれば非常に価値の高いカメラといえる。
なぜなら
性能が良い。
フィルム写真を撮ることにおいて必要な性能。
その一点のみにおいて、非常にコストパフォーマンスが高いカメラ。
Nikon F801sのスペック
そんなNikon F801sの優れた性能をご紹介。
①最高シャッタースピードが1/8,000sec。
晴れの日の昼間でも単焦点の明るいレンズで、絞り開放での撮影ができる。
古いフィルムカメラだと1/1,000secまでだったりします。
そんな開放ばかり使わないよと熟練者の方には突っ込まれそうですが、絞ることを知らない初心者やボケ写真を求める人には必須の機能と云えるでしょう。
②オートフォーカス・フォーカスエイド
S:(シングル)C:(コンティニュアス)の2種類のAFと、M:(マニュアル)でもフォーカスエイドが使えます。
ピント合わせに関しての機能も充分です。
③オートワインダー
不意なシャッターチャンスに、フィルムを巻き上げなくて良いのはかなり役立つ。
④6種類の露出モード
フィルムカメラながらP×3種・S・A・Mの6つの露出モードが使える。
(CPUレンズで全モード、AiレンズでA・M)
Aiレンズで絞り優先AEができれば充分でしょう。
⑤3種類の測光モード
5分割マルチパターン・中央部重点・スポットの3つの測光モードが使えるので状況に合わせて正確な測光ができる。
(5分割マルチパターン測光を使えるのはCPUレンズのみ)
初心者の方でもかなりの精度で失敗のない写真が撮れます。
⑥使えるレンズが豊富
AF-S、VR以外のAFレンズから
(GレンズはP・Sモードのみ使用可)
Aiレンズまで使える。
⑦単三電池が使用できる
これが何気にポイント高い。
フィルムカメラだと、たまに本体よりも電池が高いなんてこともある。
値段と入手性を考えるとこの時期のカメラとしてベスト。
⑧ファインダーが見やすい
明るいのでマニュアルフォーカス撮影時でも、ピントの山が掴みやすい。
プロも認めた視認性。
どうでしょうか。
純粋に撮ることに関する機能の充実ぶり。
というか逆に初心者にとってかなり優しいカメラ。
もちろんフィルムカメラを使う楽しさには、
機械式ならではの操作感というのがある。
しかし現場で撮りたい時にすぐに撮る為の機能がこのカメラにはしっかり詰まっている。
こんな人におすすめ
このカメラの前身のNikon F801が発売されたのは1988年。
(F801sは1991年発売)
中級機のF501、普及機のF401に対して上級機としての位置づけのF801。
これは今でいうところのD800シリーズと同じポジション。
ファインダーの丸窓や
軍艦部のボタンの配置がその証拠。
それに加えてフラッグシップ機のF4のサブカメラとしてプロのカメラマンにも多く使われたそう。
F4が重くて大きかったので、手軽かつ高機能なF801は重宝されたんだと思う。
そんなプロにも使われたカメラだけど、初心者の私にも非常に使いやすいカメラ。
デジタル一眼を所有する一定の経験者でフィルムカメラを使ってみたい人や、これからカメラを始めてみたい人にこそおすすめのカメラ。
このフィルムとデジタルの中間的な見た目が。。。って方もいるようだ。
フィルムカメラの金属外装に憧れる気持ちはわかる。
私はこのバブル期の大量生産・大量消費時代の産物にどこか哀愁を感じてしまう。
(このカメラが発売された1991年にバブル崩壊が始まる。)
プラスティック外装は少年時代を想起させる。
そんな時代のカメラが大量に投げ売りされているのを見ると、つい買ってしまって自宅の防湿庫を圧迫しているのは私だけではないはず。
実際こういうプラスティックのカメラは90年代リバイバル的なカッコ良さを感じる。
特にこのカメラは軍幹部に突起物がなくてツルんとしているのが良い。
Nikon F801sの使い方
使い方は至って簡単。
裏蓋を開けて通常どおりフィルムを装填。
スライド式のスイッチを「ON」の位置に合わせて電源を入れる。
ONの右側のマークまで動かすと、90年代的電子音が鳴るモードになる。
(私はうるさいので使わない。)
となりの+−ボタンを押しながらダイヤルを回すと露出補正。
フィルムを入れた後シャッターボタンを押すと自動で1枚目まで巻き上げる。
基本的に左側のボタンを押しながら、右側のダイヤルを回して各種の設定。
MODE
・PD(プログラムデュアル):135mm以上のレンズ使用時に手ブレ防止範囲内のプログラムに自動シフト
・PH(プログラムハイ):高速側のシャッター速度優先
・P(プログラム):標準プログラムAE
・S(シャッター):シャッター速度優先AE
・A(アパーチャー):絞り優先AE
・M(マニュアル):マニュアル撮影モード
ISO
・ISO、ASA感度設定
DRIVE(フィルム巻き上げ)
・S:シングル(1回押すと1枚撮れる)
・CH:高速連写3.3コマ/秒
・CL:低速連写2.0コマ/秒
ME
・2〜9枚の多重露光
測光モード(右上)
セルフタタイマー(右下)
AE-L(AEロック)
・左にスライドさせたままシャッターを押さなければいけない。
(これはちょっと使いづらい)
左となりは液晶ランプボタン
撮り終わったフィルムの巻き戻し方
赤いマークのボタンを押しながら
MEボタンを押すと巻き戻される。
正面から見てレンズ右側がレンズの着脱ボタン。
右下がオートフォーカスとマニュアルフォーカス切り替えスイッチ。
レンズ左側がプレビューボタン。
AF-Lはフォーカスロックとなっている。
まとめ
今回は私のおすすめフィルムカメラの紹介と使い方でした。
おすすめする理由なども書きましたが、要はこのカメラがなんか好きなんです。
ハッキリ言って性能も良いし使いやすい。
しかも安い。
というか、安すぎて不当な評価をされてる気すらする。
90年代のカメラというとコンパクトカメラが注目されがちで、プラボディの一眼レフはあまり人気がない。
しかしフィルムカメラの性能としては頂点に向かって突き進んでいる時代。
そんな時代のF801sを使ってもらって良さを知ってもらいたいってのが本音です。
見た目もなんか時代錯誤でかわいい感じだし、オートフォーカスなんかウィーっと音が結構うるさい。
昔のハイテク感の滑稽さとでも言いましょうか。
そんなところも楽しいカメラですよ。
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