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目指せ300km グラベルロードで巡る残暑のロングライド

会社員を辞めて家で仕事をする様になって4ヶ月。常にジッとして細かい作業をしていると無性に体を動かしたくなる。とことん疲れるまで体を動かしたい。そんな衝動に駆られる。

荒川CR右岸30キロポスト

私がロングライドが好きになったのもそういう理由からか。

荒川CR下流は雨

そろそろ体を動かしたい。そう思うと天気を調べて行く先を決める。大丈夫そうだ。今回は前回の利根川サイクリングロード起点を目指した270kmライドを超えたい。

そう考えてGoogle Mapをスクロールする。利根川サイクリングロードを下流の銚子方面なら安全に300km以上走れそうだ。
だが関宿城まで行くのは随分と遠回りだし風向きを考えるとあまり南北に走りたくない。

雨宿りして凌ぐ

そこで発見した道が「利根運河」。

江戸川サイクリングロードと利根川サイクリングロードを繋ぐ約7キロの道。

Fuji Jari 1.3 Roadplus Ver

自宅から荒川まで行けばあとはサイクリングロードだけで銚子まで行くことができる。

葛西臨海公園から江戸川CRへ

朝3時に家を出てまだ暗い荒川サイクリングロードを下る。進行方向の空は雷が光っていた。

旧江戸川

案の定雨に降られるが一時的なものだと雨宿りして進む。

太陽が顔を出しつつある

江戸川に着く頃にはとうに夜は開けているが太陽は出て来ず8月としては涼しい走りだし。

この辺は屋形船のお店が多いらしい。

濡れた路面から跳ね上がる飛沫でバイクが汚れる。グラベルロードに乗ってはいるが自転車が汚れるのは嫌いだ。

江戸川水閘門(すいこうもん)

初めて購入したロードバイクはFujiのクロモリアーバンロードだったがそれでも初めて乗るロードバイクは走りが硬く感じた。
もう少し振動を感じないロードバイクはないかと考えタイヤが太く前傾姿勢がキツくないグラベルロードに乗り換えた。(今は前傾がもっとキツくなってほしいが)

江戸川

旧江戸川から江戸川に入る。ここで葛西臨海公園から10キロほど。

江戸川右岸20キロポスト

乗り換えたFuji Jari 1.3も最初は700×40のタイヤサイズだったがより柔らかい乗り心地と見た目も含めてロードプラス化。
チューブレス仕様のロードプラスタイヤは非常に乗り心地が良くロングライドでの体に掛かる振動による痛みがかなり軽減された。

この辺で利根運河へは左岸に渡るべきだったが気づかず通過。

江戸川CR右岸

途中コンビニで氷とポカリスウェットと食料を補給する。

玉葉橋が見えてきた

玉葉橋で左岸へ

橋を渡り下流方面へ少し戻る

江戸川左岸35キロポスト
運河河口公園

ここに利根川は接続しているらしい。

休憩して辺りを眺めると確かに川が流れ込んでいる。

利根運河入り口

ここから利根運河の左岸へと続く

入り口から砂利道を進むと早くも彼岸花が咲いている。秋を感じる花だ。

利根運河左岸

漕ぎ進むと素晴らしい景観が見られる。

緑溢れるサイクリングロード。

全長7キロほどと短いが気持ちの良い道だ。

少しづつ道が開けてくると。

利根川CR右岸95キロ付近

そのままの流れで利根川サイクリングロード右岸へ接続する。

ここから銚子まで94キロだ。

新大利根橋

右岸を進むと新大利根橋へと差し掛かる。ここを右側へと降る。

ようやく日陰を見つけて休憩しているとランナーや他のサイクリストもあまりの暑さに休憩。
この先がどうなってるかもわからないので休んでいるベテランと思われるサイクリストさんに道を尋ねてみた。

サイクリングロードは簡単な様で案外道が分かりづらいことが多い。

説明する方も難しくご同行いただけることに。

新大利根橋のアンダーパスを登り左手に折り返す。

そして新大利根橋を渡る。

茨城県との県境が橋の途中で見える。

ここを右手に降りるとサイクリングロード左岸となる。

利根川CR左岸

ベテランサイクリストさんは軽快に進む。減速した後の立ち上がりの加速が早い。

ここまで来ると3方向に分かれるので真ん中の道(画像で自転車が走っている道)へ進む。

道なりに進む。

住宅街が見えるのでそのまま右斜め前に進む。

最初の曲がり角を右折して進むと。

階段に差し掛かるので昇る。

ここを自転車を担いで降りる笑

これは初めてではわからない。

しかししっかりと距離ポストが立っているので間違いない。

この細い道を進む。

来た道を振り返ると86キロポストが立っている。
ここでベテランサイクリストさんとはお別れすることに。
小一時間色々とお話しして色々と聞くことができた。基本的に一人で走っているのでこういう出会いは嬉しい。

そのまま中洲のサイクリングロードを走る。
土手の上にもサイクリングロードがある。

上を走りたければゴルフ場のところで登ることができるが最終的にはどちらも合流する。

ここは左右を林に囲まれたジャングルの様だ。

ジャングルを道なりに進むと小貝川へと合流する。上の写真の左手を登る。

戸田井橋

橋を渡る。

橋を渡り振り返ったところ。これで利根川サイクリングロードへ続く。

左岸69キロポスト

このまましばらく左岸を進んだ。遮るものがなく容赦なく残暑の日差しが降り注ぐ。利根川に入るとここまで補給できるポイントがないので先に買っておかないと真夏などは非常に危険だ。

広大な利根川
なるみ食堂

長豊橋まで来て補給できるコンビニを発見しサイクリングロードを降りるとぜつ飯店の予感が。

恐る恐る入店する。

このメニューの多さや雰囲気からしてぜつ飯店確定か。お世辞にも綺麗とは言えない店内に若干怯む。
周りのお客さんを見るとガテン系のお兄さんが睨みを効かせてくる。
地方のぜつ飯店的なところにサイクルジャージで入るとかなり異質な雰囲気が出てしまい大抵ジロジロ見られてしまう。

チャーハンとラーメン

チャーハンとラーメンを注文。むかしながらの醤油ラーメンはわかめとメンマ、チャーシュー入り。
チャーハンも王道の味。
美味い。
やはりここはぜつ飯店だ。
ひとりカウンターでがっつく私に女将さんが話しかけてくる。
聞かれて杉並区から来たと伝えると「頭おかしいの?」と。もちろん褒め言葉として受け取り笑いが起こる。
ご主人も面白い方でみんなに冗談を言いながら料理を運ぶ。
二人の会話はまるでドリフで見ていて笑ってしまう。
先ほど睨みつけてきたお兄さんがなんと食べ終わった食器を厨房まで運んでいる。
店主と女将さんは体が悪い様でそれを気遣っているようだ。
地元民から愛されている店なんだな。
女将さん達は銚子から毎日1時間半かけて35年間も通っているそう。
会計を済ませるとちょっと待てと手で合図。
これを持っていけとお茶の缶を持たせてくれた。嬉しい気遣いだった。

ここは成田空港の北側で飛行機が頻繁に飛んでいる。再びサイクリングロードに戻り東を目指す。

左岸42キロポスト

サイクリングロード脇の雑草が行く手を阻む様になり雨がポツポツと降り始める。
手元のサイコンの示す距離は150kmを超えている。時間は13時半。そろそろ戻ろう。

そう思い引き返すと土砂降りの雨が降り始める。

バス停らしい

近くにあった屋根のある建物へ避難し雨雲レーダーを見るとすぐに止みそうだ。

10分ほどで止み少し進むと雨の降った形跡すらない。

あとはひたすら来た道を戻る。

水面をキラキラと太陽が照らす。ひたすらに雄大に感じる利根川サイクリングロード。

海からの東風に押されて軽快に進む。

夏のピークも過ぎて少しずつ秋が近づいているのを感じる。自転車に乗ったり写真を撮ると微妙な季節の移り変わりを感じることができる。
そんなこともサイクリングの良いところである。

300km達成


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