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紙を折って作るブックカバーの基礎と、新しい折り方の開発【解説/機能紹介/応用】

※ 作成のいきさつや概略はこちらをご覧ください。
※ 「前半基礎編:基礎~簡易版ブックカバー作成まで」はこちらをご覧ください。
※ 「後半応用編:~オリジナルブックカバー作成まで」はこちらをご覧ください。


普通のブックカバーではなく、普段使っている図書館用フィルムカバーのテクニックを応用して、空中保持させる形で表紙外側にもう一枚外装ができないかな&印刷や表紙紙がくっつくのは嫌だ、と思いまして。
箸置きやごみ袋折り、鍋敷きなんかの折り方を流用イメージして試行錯誤してたらこんなのができちゃった、という完全オリジナル作品なんですけど(しかも数時間で……詳細はpawooのトゥートを)本当に利点が多数。

★ 表紙/裏表紙の小口外側に保護カバーがもう一層ある

これのおかげで、本の表紙自体は空中に浮いた状態で保たれますし、小口へのダメージを先にカバーが受けてくれるという二重構造。

★ブックカバー自体が全くズレない。なのに厚みがあったりフワフワしたりしない。

先ほどの切れ目が内側にあるほど、支える力が強まります。
折り目を何度もしごいてきっちり仕上げるほど、薄くなり、ほんがずれにくくなります。
紙&カッターで作るブックカバーは作っている人がとても多いですが、ズレ防止まで考えてる方は折りすぎてカバー自体がフワフワ浮いたり厚ぼったくなったり、はてまた勝手に開いていってしまうなどなど……
結局「自己責任&必要に応じてノリやセロテープをご使用ください」となり、
本自体に残ったノリや劣化したテープが後日くっついてしまうという悲劇や、途中で自然に開いてタイミング悪く汚れるなど……

しかし、これはそんな心配が一切必要ありません。
内側の折り込み部分が空中で支えています。折り込みと張力で糊やテープを併用する必要もないし、薄くてスマート!

★おまけ機能 簡易ブックファスナー&ベルト機能+しおり機能

何度も出てくる、前回③の折り込み部分。
表紙側で最後に折り込まず、出して残したままにしておき、完成後に裏表紙とカバーの間に差し込むと……

なんと、本を包んで閉じることができます。
簡易ブックファスナーというかロックベルトというか。
当然、栞の代わりとしてページに差し込んでもOK。
我ながら天才じゃなかろうか(○○と紙一重……紙製ブックカバーだけにw)

★応用編

さて、折り込んだ際にできた部分で支えて中空保持するがこのブックカバーの特徴ですが、あえて下側に挿し込むこともできます。
これじゃあ前回の簡易版紙ブックカバーとあまり変わりませんが、多少はマシという程度。
ですが、透ける半透明の用紙や、透明な用紙を使用する場合は下側に挿し込むことで、折った部分が外には見えず、このように綺麗に包むことができます。

(裏表紙が基本のやり方、表紙側が応用のやり方。本が開いて見えるのは読み過ぎ←)

最後に……

……という事で、多機能で使いやすくてスマートでノリもテープも不要のブックカバーを開発してみちゃいました。
個人で使用する分にはどうぞ自由にお使い下さいね。
(お店や販売関係については…… 応相談で(ゼニやで、ゼニww)
 
紹介の際はリンクどうぞ。できたら作成報告や写真を頂けたら嬉しいです。

チラシの花の写真が綺麗だったので作成例にしたのですが、ほぼ折り返しで隠れてしまってます(笑)
万葉集はマキタのチラシなのでこの色に(笑)
ちゃんとした無地の紙を使うとさやかさんの本のように仕上がります。

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