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いつでも質問していいよ!それ本当?

はじめまして @pokotyamu です。
一応スクラムマスターの資格を持ってます。ふりかえりだったり、チームビルディングだったり、コーチングだったり、研修だったりを得意分野としてます。

ところで、そろそろ4月に入社した新卒が配属された時期ではないでしょうか?初めての後輩、チームに久しぶりの新しい人、色々な形があると思います。

そんな中よくあるワードとして、「いつでも質問していいよ!」これ言ったことないですか?
今回はそのワードについての個人的な疑問について書きたいと思います。

ホントに質問できる環境整っている?

気軽に質問していいよという言葉を新卒にかけてあげた時に、実際に質問に来てくれることってどれぐらいありましたか?
私はこの言葉は、誕生日に友達から「今度暇だったら飲みに行こ〜」ぐらいの感じで、捉えています。

なぜこの問題が起きるのか?ですが、これには2つの理由があると思います。

1. 関係性が築けていない

職場の中で、いつでも気軽に話しかけれるチームメンバーはどれぐらい居ますか?新しく配属された人が、いきなり「いつでも話しかけて大丈夫だから!」と言われて、果たして話しかけられるでしょうか?

この図は、ダニエル・キムの組織の成功循環モデルです。これによると、結果を求めるためには、まず関係の質から見る必要があります。
関係の質があって、コミュニケーションを取れているからこそ、思考を深める事ができ、思考が深いので自信をもって行動できる。その自信のある行動だからこそ、結果の質にも納得感があり、フィードバックから関係の質が作られる。
このようなループになると、行動がどんどん良いサイクルで回り始めるので、まずは気軽に話すための関係の質を高めることが求められます。

その関係の質を高めるためにどうすればいいか?ですが
かんたんなのは、ランチなどを一緒に取って雑談するところから始めると良いです。お互いがどんな人なのか?何が好きなのか?趣味はなんなのか?など、ちゃんと相手を知りましょう。そうすれば、自然と声をかけやすい関係を築いていけると思います。

2. 新卒が感じる4つの不安

あなたが新卒だった時、「先輩の邪魔じゃないかなぁ?」など思ったことはありませんか?実はこの不安感は、大きく4種類の分類ができます。(詳し
くは、以下の TED 動画にて)

動画内で出ている項目をまとめると、以下の4種類です。
● IGNORANT(無知だと思われる不安)
● INCOMPETENT(無能だと思われる不安)
● INTRUSIVE(邪魔をしていると思われる不安)
● NEGATIVE(ネガティブだと思われる不安)

「いつでも質問していいよ!」とは言っても、新卒からしたら、この4つの不安感が襲うので、それだけでは質問しにいく環境は難しいよなぁ。となってしまい、先輩目線からすると「なんで質問してくれないんだろう」という悪循環に陥ってしまいます。

質問専用の時間を取ってしまう

これらを解決する手っ取り早い方法としては、固定で質問専用の時間を取ってあげるというのが1つです。
ただ、これも1日1回だと、その時間まで質問しないということにつながってしまうので、朝昼晩のように複数タイミングを設けると、質問できずに詰んだという状況は回避できるのではないでしょうか。

そして、関係の質ができてきた頃や、ある程度基本的な質問が出尽くした頃から固定の時間から自由なタイミングでという示唆を与えることで、スムーズな流れで切り替えることができるようになると思います。

また、特に今の時期、リモートワークで相手が何しているかわからないという状況です。 Slack などでのコミュニケーションのルール(メンションは業後でも OK など)をお互いに決めておくことで、いらない遠慮をなくすことができます。定期的に見直すなどして、より良いルールを探していきましょう。

まとめ

今回は、新しい人が配属されたタイミングでの、「いつでも質問していいよ」に関しての自分の考えについて、書いてみました。
メンターメンティーそれぞれの考えるきっかけになれば幸いです。

またどこかでノシ



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