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顔面神経麻痺8 -周りの反応-

「もう治らないかも」

と言われてから、ショックで誰にも病気のことを言えませんでした。
もう誰とも会いたくない、仕事も辞めたい、生きることを諦めたい。
1日中そんなことを考えながら過ごし、まさに人生のどん底でした。

発症から2週間経ち
少しだけ気持ちが落ち着いた頃
SNSで仲の良かった人だけにひっそりと報告しました。
学生時代の先輩、後輩、同級生、前職の同僚など
一部の方だけへの報告でしたが、自分が思っていた以上に励ましの言葉をいただきました。

一番にメッセージを送ってくれて優しく励ましてくれる先輩
心配して長文のメッセージを送ってくれる後輩
なんて言っていいかわからないけど、落ち着いたら会おうと言ってくれる同級生

今思い出しても涙が出てきます。

メッセージが届くたびに、温かい言葉が心に沁みて
大号泣しながら読みました。
泣き疲れて寝て、翌日続きを読んで、また号泣。
しばらく目の腫れがひきませんでした。

病気になるまでは
自分は一人で自立して生きるんだ!
と思っていたのですが

私の周りにはこんなに優しい人がいるんだ。
一人じゃないんだ。
頼っていいんだ。

と思えるようになりました。

温かい言葉たちのおかげで、びっくりするくらい今までのネガティブな気持ちが吹っ切れました。
絶望の中で明日のことを考えるのではなく
希望をもって今やるべきことを考えようと思えるようになりました。

あの時温かい言葉をかけてくれた友人たちのことは忘れません。
友人たちに何かあった時には、今度は私が助けられるような人になりたいです。