非科学的なことは基本信じない。 いつか科学で解明されるのかもしれないが どうせ今考えても分からない。 ならば信じることも考えるのも時間の無駄だ。 現実主義の筆者とは対照的に 母親は霊感があると自称し非科学的だった。 母親が幼少期に体験した不思議な話や 日々感じ取る心霊現象の話を聞くたびに 鼻で笑って小馬鹿にしていた。 私が高校生だったある日 夕食後にリビングで寛いでテレビを見ていた。 その日は父親が出張で不在。 家には母親と妹、そして私のみだった。 「2階から足音が聞こ
「もしもしー!久しぶりじゃーん、元気ー? Nだけど覚えてるー?」 突然の知らない番号からの着信。 受話器をあげると聞こえてきたのは懐かしい声だった。 N「必死に色んな人に聞きまくって◯◯(筆者)の番号調べたわー」 Nは小学校からの同級生の女である。 幼少期は家が近所なこともあり通学時はよく一緒になった。 しかし彼女は中学くらいからヤンキーになり 卒業後はヤマンバギャルに転身 特に繋がりもなく成長と共にお互い疎遠になっていた。 わざわざ調べてまでなぜ連絡してきたのだろう。
スキルの攻撃と見切りはどちらが有利なのか? 定数であがる攻撃に対して、倍率であがる見切り。 ベースとなる武器の攻撃力があがってくるとなんとなく 見切りのほうが効果が強くなるんじゃないかと思っていたが 実際どこが分岐点なのか、ふと疑問に思ったので計算し、その結果を備忘録を兼ねて記す。 1.攻撃と会心についておさらい攻撃 レベル4までは20ずつ増加し、レベル5では1段階飛んで120増加する。 レベル5がコスパがよい。 見切り レベル3までは5%ずつ増加し、レベル4からは1
ここ数日、毎朝のようにピンポンされた履歴がある。ログを確認するとそこには毎回映し出される小学生らしき姿。 イタズラか何かだと気にもとめていなかった。 今朝またピンポンが鳴った。 たまたま在宅勤務で家にいたため 「俺の在宅中にピンポンしたのが運の尽きだ、屈折したイタズラ小学生は俺が指導してやる!」 と玄関まで鬼の形相で駆け寄り扉を開けた。 そこにはモニター通り低学年くらいの女の子が。 彼女は驚きと緊張を隠せない表情のまま「〇〇です」と名前を名乗った。 私は食い気味で被せる
世にWindows95が出た時、親がパソコンを買った。 当時小学生だった私は興味を持っていじり倒した。 テレホタイムになるやいなや今では考えられないほどの低速のダイヤルアップ接続で ICQで知り合いとだらだらチャットし いくつかのプログラミングを独学で学んでクソゲーを作って満足し 偽装されたmp3ファイルを解凍するのに躍起になって 2chでは西鉄バスジャック事件や電車男をリアルタイムで経験した。 中学進学時には、当時にしては珍しくそこそこパソコンに精通したガキになってたわ
数年前、高校からの友人Nとマカオに行った。 Nは生粋の博打うちでマカオにつくや否や ブラックジャックの席につき勝負を始めた。 「ブラックジャックなんて運ゲーじゃねぇの?」 そう尋ねた私を鼻で笑った。 調べるとすぐに出てくるが Basic Strategyなるものが存在し 突き詰めるところ記憶と期待値ゲーらしい。 「運否天賦に身を委ねているようじゃダメだよ」 そう言って勝負の場に向かうNの背中は カイジくらい頼もしく見えた。 一方で私も何も考えずにマカオまでやってきたわけで
「ねぇ、Maroon5聞いた?めっちゃいいよね?」 まーた今日もそんな話か。 私はいい加減、反吐が出そうだった。 大学時代の同級生のK君は、とにかくミーハーな奴だった。 洋楽がかっこいいだとか 新しいカフェがどこどこにできただとか 今年の流行りのファッションはなんやかんやと 日々本当につまらねえ話題しかしてこなかった。 別に洋楽もカフェもファッションも悪くない。 何が気に食わないかってK君はまったく自分の信念がないのだ。 ただただ流行っているものを追っているだけ。 毎
「私、◯◯くん(筆者)のことが好きなの!」 運動会を見に来た私の父にA子は言った。 「ありがとうね」 不器用で寡黙な父が珍しく嬉しそうに答えた。 小学校の同級生だったA子は天真爛漫で 私への好意を隠すことなく振る舞った。 幼かった私にとって照れ臭くもあったが 悪い気はせず仲のよい友達だった。 父親にとってもよほど印象的だったのだろう。 「A子ちゃんは元気?」 と事あるごとに私に尋ねた。 中学生になり程なくしてA子の父親が自殺した。 自宅の押入れで狩猟銃を自分に向けて発射し
新シーズンが始まりました。 「星の願い」と銘打たれたシーズン。 いくつかの技修正が入りましたが見逃せないのが甘えるの弱体化です。 その影響は如何程なのか、具体的なダメージを検証して把握していこうと思います。 威力低下の影響は? 前回の記事で紹介したダメージ計算式は以外です。 (ダメージ量※小数点以下切り捨て)= {(攻撃側の攻撃実数値/被弾側の防御実数値)x技の威力x補正倍率xPvP補正1.3x0.5}+1 この中の「技の威力」のところに代入する数値が16から15に
珍しく真面目にポケモンGOについて考察します。 ポケモンGOには本家とは異なりディフェンス面として「防御」と「HP」の2パターンの種族値要素しか存在しません。 当然「防御」が高いポケモンもいれば「HP」が高いポケモンもいます。 ここでふと疑問に思いました。 「防御」と「HP」はどちらが重要か? 防御種族値200、HP種族値100のポケモンと 防御種族値100、HP種族値200のポケモンが いたとし、同じポケモン相手に殴り合うと どちらが長く生存するのでしょうか? そこで
無事退院し病院前のタクシーに駆け込む。 「○○までお願いします。 ◇◇橋を渡った交差点を右折したあたりです」 やっと家に帰れると安堵の気持ちが溢れる。 娑婆の空気を噛み締めるかのごとく 大きく息を吸い、そしてスマホに視線を落とした。 ちょうどヒドイデが実装されたタイミング。 捕獲せねば。 「以前も乗っていただきましたね」 突然の運転手の発言に落とした視線を前に戻す。 タクシーなんて頻繁に乗っていない。 人違いじゃないかと不思議な顔をした。 「手術がどうとか車検がどう
下向き姿勢が必須の私は看護師の顔を見ることもなく 今日も検温と血圧測定をされている。 「お食事…口にあいませんか…?」 看護師の声が少し震えて緊張しているように感じた。 下向きから少しだけ顔を上げて看護師を見る。 胸元には初心者マーク。 「いえ、野菜が嫌いなんで食べられるものがないんです、てへ」 緊張を解せたらとふざけて明るく返してみたが 特に変わった様子はない。 懸命にいくつも質問を続けてくる。 不器用さがあるがとても一生懸命さを感じる新人だ。 新型コロナウィルス
「こんなことなら死んだほうがマシだ」 隣のベッドに運ばれてきた老人から 悲痛な叫びが溢れた。 「そんなこと言わないの」 看護士は優しく言葉をすくった。 どうやら老人は買い物途中の路上で倒れ 緊急搬送されてきたようだ。 カーテンの向こうの老人と看護士の会話に 最初は胸が締め付けられるようだった。 私自身はと言うと 先月末に失明直前の網膜剥離と診断され、緊急手術を実施。 1度目はバックリング手術という眼球の外部からの 治療を試みるも術後に別の場所で剥離再発。 2度目は硝子体手