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採用のプロが告白!90%の人は、落ちる履歴書を作っている。

人材サービスを行っている私たちは、履歴書に目を通さない日は無いくらい、毎日のように履歴書を見ています。

・仕事相談に来られる方の履歴書
・紹介先の人事に提出するための履歴書
・私たちと働く内勤応募の為の履歴書
などなど。それこそ、多い日で1日10人分の履歴書を見る日だってあります。

今となっては、採用の専門家として数千枚もの履歴書を見てきました。

今回は、その採用の専門家として”これをやったら落ちる”履歴書の作り方を「Q&A方式」でお伝えします。
”受かる”という観点ではなく、”落ちる”という観点でお伝えします。

Q&Aで分かる!落ちる履歴書と落ちない履歴書の違い


Q.履歴書はPC作成でもよいですか?

実際の所、第一希望の1社で受かることは少ないのではないかと思います。
エクセルやワードで作成した履歴書であれば、作成日の更新も簡単だし、一つ作ってしまえば後は印刷するだけなので効率的だと思います。
また、PC操作の基本も心得ているアピールにもつながるのではないでしょうか?

A.手書きで書いてください

大前提として、読む気にさせなくてはいけません。
人事担当者側としては、質問のような意図もきちんと把握しております。
そのうえで、直筆で気持ちを込めて履歴書を書いたのか?
自分の作業効率化という点で履歴書を作ったのか?
これらを判断します。
例えば、同時に2名の方から応募があり、届いた履歴書が、一生懸命手書きで書かれている履歴書と、PC作成された履歴書だと、読む側としては当然手書きの方を真剣に読みます。

Q.履歴書の写真は私服でもよいですか?

最近、ビジネスカジュアルという風潮が高まってきているように感じます。
履歴書に使う証明写真も、時代の流れに合わせてスーツじゃなくてもいいと思っています。

A.きちんとスーツに着替えてください。

人事担当者は、証明写真の撮影一つでも、そこに至る経緯をしっかりイメージします。
自分の大事な就職活動の中の、履歴書作成。
そこに貼るための証明写真の撮影。
履歴書でまず初めに目を通す箇所は、証明写真です。そこで印象も決まります。
そういうことも考えて、髪のセットはしてきたのか?化粧はしてきたのか?ヒゲは剃ったのか?正しい服装に着替えたのか?などと、
応募者が撮影に挑む気持ちや姿勢をイメージします。

これも考え方は単純です。
自分は私服、ライバルは正装。
「別にそこまでしなくていいだろう」と行動した結果、ライバルは「そこまでやってきました」。
採用1人枠でライバルに勝つことを考えないといけません。

Q.履歴書の、職歴情報はバイト経験も書くべき?

私は新卒として就活をしています。
学校では、職歴の項目は「なし」で大丈夫と教わりました。
しかしずっとやってきたアルバイトでの経験があります。
接客サービスとしてやってきた経験なのですが、こういう点でアピールしてもよいものですか?

A.応募先で活かせる場合は書いてください

例えば3か月間くらいのバイト経歴がいくつもあるようであれば、書かなくてよいです。
しかし、質問のようなケースだと必ずアピールするべきです。
何故なら、「バイト経験の中で学びを得ている新卒」V.S.「そうではない新卒」となるからです。
学校の就活指導の方は、書く必要はないと教えるかもしれません。
しかし、人事担当者は常に応募者を見比べている状態です。
アピールしなかったことにより、不本意な結果となってしまいます。

Q.履歴書の資格情報はどこまで書く必要がある?

検定レベルの資格だと一杯持っているのですが、胸を張ってアピールできる程ではないと思っています。
「これは別にいいだろう」と、資格の部分は省いても大丈夫ですか?

A.すべて書いてください。

これも同じです。ライバルがしっかりとアピールしてきた場合、人事担当者が落とすのは”あなた”です。
応募先の仕事で、かすりもしなさそうな資格については省いても・・・。
↑こう思ってしまいがちですが、ダメです!
右手にあなたの履歴書、左手にライバルの履歴書、どちらを落とすか考えている人事担当者の姿を必ずイメージしてください。
あなたの履歴書にきちんと資格情報が書かれており、ライバルの履歴書にそれが無かったら、、。
安心してください。落とされるのはライバルです。

Q.志望動機はどう書けばいい?

実はここでいつも悩みます。私個人としての想いを全面的に書けばいいのか、学校で習ったように万人受けする志望動機を書けばいいのか。
ネットで調べたり、例文を見たりして、いろいろ考えるのですが、どれが正解かわかりません。

A.個人としての想いを書いてください

私自身、内勤募集の応募書類として届いた履歴書を見ていて、いつも感じることです。
ダメな例をまず載せます↓

・人の役に立つ仕事がしたい
・人と話すのが好きだから
・困っている人を助けたい

たったこれだけの文言で志望動機を書き終わる方が非常に多くいます。
こうした想いは必要なのですが、大前提として持っていなければ、そもそも務まりません。
志望動機で必要になってくるのは、「なぜそう思ったのか?」、「そして自分はどのように役立っていきたいのか?」などです。

上の例は、私たちが人材サービスの仕事を行っているので、このような実例となりました。
これは他の業種でも言えることです。

教科書で習うような例文からは、外れてください。

Q.修正テープは使ってもいい?

「もう少しで完成!!」っていう最後の大詰めで、書き間違いをしてしまいました。
これだけ頑張って書いたんだし、多少修正テープで消して書き直しても、担当者は理解してくれますよね?

A.だめですね

最後の最後で、「まあいいっか」と諦めたな。と私たちは思ってしまいます。
これも上でお伝えしてきたことと同じです。
右手にあなたの履歴書、左手にライバルの履歴書、文章量などはほぼ一緒です。
しかし、右手に持っている履歴書には、修正テープで書き直した”妥協箇所”があります。
当然、左手に持っている履歴書が、次の面接官へと渡されます。

Q.郵送する場合は、折り曲げてもいい?

履歴書のセットを買ってくると、封筒のサイズがいくつもあります。
良さそうな紙質の履歴書を単体で買った場合も、それを入れる封筒を別で購入しないといけません。
細長いタイプの封筒でもいいですか?

A.だめですね

もうお分かりだと思いますが、そこでも妥協しないライバルは存在します。
片方は開封してすぐ目を通すことが出来ますが、折り曲げてあると、開封した後に折り目がついてしまっている履歴書を伸ばさないと読めません。

Q.封筒には何て書けばいい?

文字のバランスとか、筆ペンのほうがいいのか、いろいろと悩みます。
封筒に宛先などを書く時の注意点はありますか?

A.特にありません

ちゃんとしたサイズの封筒で履歴書が届けば、文字の書かれ方は私たちは気にしません。
しかし、読み手(人事担当者)への最低限の気遣いは必要です。
封筒へのあて名記入は、おそらく最後の作業となりますが、最後まで気を抜かずに丁寧に書いてください。

ここで忘れてはいけないのが、「履歴書在中」という文言を書くことです。
この記事の画像を参考にしていただければよいですが、赤文字で書いたものを赤枠で囲って完成です。
すでに印刷がされている履歴書用の封筒も売っていますが、これは手書きでも構いません。

まとめ


これさえ心得ておけばよい!
という基本概念があります。

手抜きしないライバルを常に想定すべき

これです。
目に見えない相手を想像するべきです。
その相手は、どのくらいの完成度で挑んでくるかはわかりません。
一つ、言えることは、「基本、ライバルは自分より完成度が高い」という前提で行動すれば大丈夫です。

これは履歴書作成だけではなく、面接の場でも同じことが言えます。
もっと言うと、実際の仕事の場でも同じです。

なんだかんだで、競争社会の世の中です。
たった一つの妥協のせいで、不本意な結果を避けるために、この記事で学んだことは必ず実践してください。

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