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男性育休取得で身に付く能力・情意・・2021年8月7日(土)男性育休取得ノウハウ共有セミナー開催報告

 2021年8月7日(土)13:00~14:00 第1回男性育休取得応援プロジェクトとして、「パパもママも上司も笑顔になれる!男性育休取得のノウハウ共有セミナー」をオンラインにて無料開催いたしました。 

 実際に3か月育休取得された上原一紀さんの体験談から、育休までのタイムライン、取得期間の設定、育休取得をオススメする理由等、具体的で参考になるお話をしていただきました。     

 フリートークでは、お困りの点やお悩みの点等を共有し、先輩パパや社労士・助産師が「パパもママも上司も笑顔になれる」アドバイスをいたしました。

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セミナー内容

13:00~13:05 主催者挨拶 

13:05~13:25 取得体験談『男性育休取得で何が変わったか』      上原 一紀氏(育休取得経験者、NPO法人勤務、会社役員)

13:25~14:00  パネルセッション『男性育休取得義務化で「知りたいこと」』 上原 一紀氏、田中 昌子氏(助産師)、沼田 博子(社労士)

14:00~    フリートーク       

登壇者プロフィール

【上原 一紀氏】育休取得経験者  NPO法人に勤務する傍ら、本業とは別に株式会社の取締役などを務める。2021年3月末に第一子誕生したのを機に3ヶ月間の育休を取得。現在、奥さんと子どもと3人暮らし。

【田中 昌子氏】助産師・看護師 病院やクリニックで勤務後、開業助産師となる。 現在は専門医や地域活動団体等と連携して 地域で妊婦中や子育て中のご家族に寄り添い、 子育てを通してなりたい自分になるお手伝いをしている

【沼田 博子】社会保険労務士、シニア産業カウンセラー、キャリアコンサルタント 社会保険労務士として、働きやすさと働きがいのある職場づくりを支援し、「個人の幸せ」と「組織の成長」の同時実現を目指している。

取得者上原さんの体験談 取得ノウハウポイント解説

 上原さんの体験談から、社労士が考える取得ノウハウは次の3つです。

育休取得のノウハウ① 「職場の雑談」で配偶者の妊娠情報の共有

 職場内で妻の妊娠情報を早めに共有することが、最も大事なポイントだと社労士としてもお伝えしています。雑談の中で、取得希望を知ってもらうようにしましょう。「取得したい意思」をしっかりと伝えないと理解してもらえません。 

育休取得のノウハウ② 「4つのポイントから育休期間の判断」

 育休期間については、奥さんの希望、自分の仕事、キャリア、収入の4つのポイントを意識しながら決められました。バランスよく考えて取得期間を決めることで、復帰後の職場の人間関係もギスギスしません。

育休取得のノウハウ③ 「取得後の変化からメリットを考える」

 上原さんが、育休をオススメする理由は、①夫婦の関係向上、②自己成長、③メンタルモデルからの解放でした。奥さんとしっかり対話をしながら、家事・育児を分担し、その体験の中で身に付く能力・情意が自己成長につながると考えておられます。男性だけでなく、女性の育休中でも同じだと感じました。また、メンタルモデルからの脱却は、育児への不安を自信に、仕事尽くめの生活を変えることの不安をゆとり・余裕を大事にした生活へと変えました。「やってみる!」が大事ですね。

取得者上原さんの体験談 育休取得で自己成長

 上原さんの体験談で興味深かったのは、育休取得中に身に付く能力・情意を整理してくださったことです。

 【家事育児を仕事と見立てた場合に、身に付く能力・情意】      情報収集力、段取り/タイムマネジメント、問題解決、改善力、専門知識、コミュケーション/巻き込み力、変化対応力、協調性、チーム運営、セルフマネジメント、責任感、共感力/他者理解力、ストレス耐性/ストレスコーピング、積極性

 家事育児って、こんなにたくさんの能力が身に付くのですね。私の一押しは、変化対応力です。子育てを通して、アイデンティを探索しながら、同時に、状況を理解し、相手のニーズに適応するために自分を変幻自在に変えていく・・まさにプロティアン・キャリアの概念です。そして、職場以外で違う役割を担うことが、越境学習効果を高め、新たな視点からの発見がイノベーションにつながると思いました。

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上原一紀さんの発表スライドを共有していただきました。


20210807男 性育休応援サロン チラシ

2022年4月1日育児介護休業法改正

2021年6月3日午後、衆院本会議で、男性も子育てのための休みを取りやすくなる育児・介護休業法改正が可決・成立しました。現在の法律でも男性も育児休業を取得できますが、男性育休の取得は、民間企業が7.48%(内閣府の男女共同参画白書 令和3年版)と低水準にとどまっていることから、男性育休の取得を推進させるための新しい育児休業制度が設けられました。

 今回の法改正では、男性育休推進のために雇用環境の整備、個別の周知、意向確認の措置が事業主に義務づけられます。(令和4年4月1日施行)

「うちの会社は特殊だから」「人手不足だから取得させたくない」「中小では無理!」では、企業にもパパにもママにもメリットはありません。

 コロナ危機を乗り越えるためには、莫大な金額の設備投資ではなく、多様な人材が、それぞれの持ち味を活かして働くことができる職場環境を確保するための工夫を行うこと、つまり、「攻めのダイバーシティ経営」に取り組むことが、企業を成長させる最も確実な方法です。 

男性育休応援サロンとは  

 私たちは、産休・育休の経験パパ・ママに加え、社会保険労務士、助産師、公認心理士、キャリアコンサルタント等の集まりです。男性育休取得を促進させ、「個人の幸せ」と「組織の成長」の同時実現を目指して、「男性育休応援サロン」を立ち上げました。

 パパの「困った」、ママの「イライラ」、職場の「ギスギス」へのヒントがここにあります。

 育休を取りたい男性、取ってもらいたい女性、義務化になってどう対応すればいいか、お困りの経営者・人事のご担当者様

気軽に意見交換しながら、一緒に男性育休取得を考えていきましょう。

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お問い合わせ

SDGs男性育休応援サロン
(運営:一般社団法人未来のワークデザイン研究所)

http://sr-stress.com/contact/

〒543-0055 大阪市天王寺区悲田院町8番26号 
      天王寺センターハイツ1305号

社会保険労務士法人ハーネス内
℡:06-4392-7683  fax:06-4392-7684

https://www.sr-harness.com/
https://www.miraiwork-dlab.com/


 

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