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#22 並木通り

ポイです
写真はLyonのソーヌ川の奥にある丘に
観光場所として有名な教会がライトアップされてます
銀座もネオンが眩しく
様々な人間模様が夜に輝いているんではないでしょうか


メインストリート

並木通りは銀座のクラブが数多くひしめき合う通り
高級ブランドの店のライトアップが消える頃、クラブで働く人達はお客様を迎えるために店の扉を開きます

ホステスさんと同伴するお客様は飲食店へと向かい、食事をなされた後に御来店され、ホステスさんと会話とお酒を楽しむんです

お客様の好み、選ぶお酒、他に要望があればそれ等をホステスさんは把握してこちらへと要求されます
大抵のものはお店に用意してあるか、前もって通達されるので準備してますが
無い場合は

買いに走ります笑  

前もって買い出しに行くものも色々とありますけど、何でも準備するわけじゃないんですよね
匂いの強いものは基本的にNGです

自分が働いていた店は複数ありますが
どの店のお客様も常連さんともなれば指定のお出しするものがあるので
それらを全て把握しておいて
予約無しの来店でも即座に出せるように覚えておくのが大変でした
ボトル係も同様に台帳を見ながら
残っている分も把握して即座に出せるように鍛えられます
出来ないと社長からのお叱りはかなりのものです笑

印象に残ってるのは「アポロチョコ」
を頼むお客様がいて
それだけで◯千円とか頂くんですけど
こちらとしては

ポイ「これでこんな代金かぁ、原価率
  すーーげぇ安いなぁ」

とか思ったもんです


お酒


焼酎にウィスキー、ワインにシャンパン、日本酒も様々なものを揃えられていて、やはりシャンパンはドンペリという
イメージは強いのでしょうけども
他にもお高いのはたくさんありました

中でも1度だけDRCのロマネ・コンティが頼まれたことがあり、仕入れも売値もびっくりするような値段です
本当に
すこーしだけ、ほんとにすこーしだけ飲ませて貰えましたが
自分には全く良さがわかりませんでした
値段見ちゃってるんでそこばっかり考えてしまって味覚に神経が行きませんでした笑

置いてあるものなのでもちろん再度仕入れをするんですけど
的確な金額のロマネ・コンティを見つけるまでに2ヶ月ほどかかってたと思います

他にもたくさん良いワインはあるんですけどね、五大シャトーとかペトリュス、
ルパン、全部高い仕入れですけど
頻繁に開けてると感覚が麻痺して
お客様が残しても飲みたいなとか思わなくなるんですよね
慣れって怖いです笑

どんなにいいお酒を飲んでも
アルコールなのでやはり身体に負担はかかります
仕事で飲まないといけない場面が多く
一気飲みさせられることもしばしばなので、そんなときは

「出来るだけ早く出す」

事が仕事を継続できるコツでした
リバースしないとアルコールでやられて動けなくなってしまいますから笑

中には飲めない人も従業員でいましたが
だんだんと飲めるようになっていくものです

テキーラ、ウォッカは基本的に禁止でしたね、なぜなのか聞いたんですが明確な理由ではなく

「銀座に合わない」

という答えだったかな?と記憶しております

こんな環境なので
ホステスさんが誕生日だとそれはもう大変な状況になります
次から次へとボトルが空いていくので
ホステスさんの飲める量の限界が来るのも早い、そしたらもう黒服とカウンター総勢で頂いていきます

本当に酔うのが日常的な環境なので
身体を壊す人が多かったんじゃないかなと思います

ポイも退職時には入院するハメになり
以来お酒はそこまで飲めなくなりました

こんな毎日が通常営業なのが銀座だったなぁと今は思い返すのみです

皆さん元気にしてるのでしょうか?
また日本に行ったときは並木通りを歩きに行きたいなと思います




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