「フランス人は10着しか服を持たない」を読んで
10年位前に書店で気になり購入した本だ。
私の人生に少なからず影響を与えた本だ。
フランスの貴族の家にホームステイをした作者が、パリで学んだ素敵なライフスタイルについて書いている。
・服が少ない
フランスのホームステイ先のクローゼットは大きくなく、服もお決まりのワードローブのみと本に書いてあった。
10着って本当に?そんなに減らせるの?と感じた。
服を沢山持つのではなく、本当に気に入った服だけを着る。着ていない服や劣化した服、自分に似合わない服は処分する。
今でこそ、当たり前の様に言われているけれど、なかなかタンスの肥やしって減らない。
その当時は、明らかに着ていない・要らない服が沢山あった。
この本を読んでから、
「明らかに着ていない服があるし、要らない服は買わない様にしよう。同じ服着まわしたっていいよね」
と思う様になった。
当時勤めていた会社の自爆営業に嫌気がさしていた頃だったので尚更、要らない物は持たない!と言う決意をした。
もともと物欲があまり無かったし、物が多すぎて家がごみ屋敷みたいになっていたし。
シンプルで洗練されていて好きな物だけに囲まれる生活に憧れた。
物質主義に踊らされないライフスタイルや、有る物で満足する事は、断捨離に繋がる所があるのかなぁと感じる。
・身体を動かす
フランス人はスポーツジムに行く人があまりいないらしい。
ジムで運動して汗をかくと言うよりも、日々の家事などで身体を動かしている。
エレベーターがないアパートメントの階段を上り下りしたり、車ではなくて歩いて買い物に行ったりと、日々の生活の中で身体を動かしている。
スポーツジムにお金を払ってまで行かなくても、日々の生活で身体を動かせばそんなに太るとか無いのか…とても経済的でいい。
・自分の体型に満足する
そして、それぞれが自分の体型を気に入っている。
マダム・シックは丸みを帯びた体型で、マダム・ボヘミアンヌはスリムな体型しているが、「もっと痩せなきゃ」「ふっくらしたい」とか思っていない。
日本だと痩せていたり、くびれがあって、脚がすらっとして…とか理想の体型みたいな記事をネットでよく見るし、多分みんなコンプレックスと言うか気にしている箇所があると思う。
他人と比べがちな面があるかと思う。ジムに行ったりストレッチしたりして痩せようとかするんだろう。
他人と比べずとも自分の体型を気に入っているというのはスゴい事だと思う。
・ささやかな喜びを見つける
朝食の準備をしながらラジオを聴く、友達に電話をしてパリの最新情報を交換するetc.
日常の中にあり、同じ事の繰り返しだ。
ささやかな喜びを見つけて、それに満足しているから、物を買い込んだり飲み食いをし過ぎたりはしない。
これは生きていく上で大切な事だ。
ささやかな喜びで満たされないと、物や他人に満たしてもらおうってなりそうで怖い。
自分の事は自分で満たしバランスが取れた生活をする。とても素敵。
物質的にではなく精神的に満たされる事の大切さを教えてくれる。
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