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あやうくブラック企業に入社するところだった(新卒時)

ふと、新卒時の就活の事を思い出した。

私は当時、何を思ったのか金融業界メインで就活していた。お金の事(貯める・増やす等)に興味があったし、お客様に役立つアドバイスとかできればな~とか言うフワッとした動機だった。
(今思えば情報収集や分析が足りていなかった。ノルマが厳しい・強烈な縦社会・お金の事なので、扱いがストレス溜まる・クレームとかキツそう等のネガティブ要素を見ようとしていなかった)

私はコミュニケーション能力が壊滅的だった為、なかなか内定が取れなかった。
同じ部活のコミュニケーション能力ある子は早くから内定を取っていた。周りのそんな様子に焦ったり「私は社会に必要とされていないんだ」と言う絶望感が半端なかった。

夏頃、大して志望度の高くない会社に説明会に行き、面接を受けた。結果、内定をもらった。
多分、少しはホッとしたと思う。第一志望の会社ならば、内定承諾しただろう。

部活に行き、内定をもらった会社名を友達に話した所、
「そこ、良くない噂あるよ。大学の就職支援課に詳しく聞いてみたら?」と言われた。
大学の就職支援課の人に聞いてみても、あまり良くない会社だと言われた(商売のやり方が法律に抵触しているタイプのブラック企業)

この内定を辞退したら、何もなくなってしまう私は、直ぐに行動は起こさなかった。
内定にも承諾しなかった。内定先の採用担当者から何回か連絡が来たり、「内定を承諾しないのは、何が不安なのか?」と聞かれたが、「もう少し就活を続けたい・他の業界や会社の話を聞いてみたい」と濁した。
まさか、「要注意企業と言われているので入社を迷っている」とハッキリ言える訳が無い。

会社の雰囲気的には、アットホーム的な感じだった。「うちは社内恋愛や社内結婚が多いんだよね」と言われたが、内心「うわぁ…」と思った。それは無くていいと思った。

とにかく、のらりくらりと内定承諾を伸ばした。
人事担当もしびれを切らしたのか、
「内定承諾を待てるのは11月までです。」と言ってきた。
もう少し高圧的に言われていたら、即内定辞退していたと思う。

結局、11月になっても他の会社の内定は出なかった。
そして、内定を辞退した。周りが要注意って言ってるのに、他に内定が無いから妥協して入社しても不幸にしかならないだろう、と思った。
ぶっちゃけ、就活とかしたくなかった。しかし、変な会社に入社して人生を棒に振るよりは就活を続けた方がいいと言う結論に至った。

この決断は間違っていなかった。その数年後、元内定先は倒産したからだ。
多少の理性が残っていて良かった。

無い内定になった私は、大量のお祈りをもらいながらも、卒業する前には1社内定をもらった。(そこは要注意企業ではない)…良かった。
ジョブカフェに行ったり、就活エージェントにお世話になりながらやっと決まってホッとした。

普段人の話を聞かない私が、人の話を聞いていて良かったと思った瞬間だった。

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