【#パリでシンプルライフ】ノートルダム火災から1年
2019年4月15日、昼下がり
実は、あの日の日中、私はシテ島にいた。
理由は、仕事の打ち合わせだったのだが、
待ち合わせ時間よりも早く、ここを訪れ、
八重桜満開のノートルダムとその周辺を
ファインダーに収めていたのだった。
私以外にも、思い思い、散歩している人や
私のように八重桜目的で写真撮影している人、
皆、思い思いに、長閑に、それぞれの時間を
楽しんでいるかのようだった。
ノートルダム近くの公園で
撮った花壇の花たち。。。
ただただ、
綺麗なものを切り取りたい
というそれだけの気持ちで。。。
2019年春、
うららかな日を切り取るはずだった。。。
この数時間後、あんなことになるとは、
もちろん、考えるはずもなく。。。
とにかく、見事で、満開な八重桜だった。。。
打ち合わせから帰宅し、
テレビに映し出されていた事実に
ただただ、呆然とした。
数時間前にいたあの場所とは、
全く別のものに変わってしまったのだから。。。
何気なく撮影した1枚のこの写真。
何も言わなければ、春うららかで、
八重桜が美しいノートルダム。。。
となるはずだった。
しかし、この1枚が、その後の運命を変えてしまう。
ノートルダム火災数時間前のパリ
として、報道各所で使われることになったからだ。
たまたま、その場にいた人間、
たった1枚の写真が。。。
皮肉にも、私が撮影した写真の中で、
最も多く人々の目にさらされた写真
となってしまったのだった。
写真とは、
真実を写し取るもの
【写真】という本当の意味を
鮮烈に見せつけられた出来事であり、
あの日から写真との向き合い方が
変わった瞬間でもあった。
多分、私の中で、
一生忘れられない出来事の1つ
でありつづけるだろう。。。
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