マガジンのカバー画像

レシピ付きエッセイ🍳 詩を食べる「ポエジオ食堂」

62
詩を文字通り「味わう」には、詩を食べてみるのがいちばん。ポエジオはエスペラント語で「詩情」のこと。詩からインスパイアされたレシピを紹介します。
運営しているクリエイター

#レシピ

【詩を食べる】母との甘い記憶、「いにしへの日は」(三好達治)/春のおいなりさん弁…

ここは、詩情を味わう架空の食堂「ポエジオ食堂」―詩のソムリエによる、詩を味わうレシピつき…

【詩を食べる】此處で人間は大きくなるのだ(山村暮鳥)/豊作を祈るシードケーキ

ここは、詩情(ポエジオ)を味わう架空の食堂「ポエジオ食堂」―詩のソムリエによる、詩を味わ…

【詩を食べる】なにもなかった春のためのサラダ/サラダとり白きソースを(北原白秋)

ここは、詩情を味わう架空の食堂「ポエジオ食堂」―詩のソムリエによる、詩を味わうレシピエッ…

【詩を食べる】水墨抄(まど・みちお)/モンゴル風蒸し餃子ボーズ

詩のソムリエによる、詩を「味わう」ためのレシピエッセイです。今日紹介するのは、「けむり」…

【詩を食べる】雪(三好達治)/雪の花ミルク蒸しパン

詩のソムリエによる、詩を「味わう」ためのレシピエッセイです。寒い日がつづきますね。今日紹…

【詩を食べる】七十五セントぶんの切符(ヒューズ)/黒人たちのフライドチキン

詩のソムリエによる、詩を「味わう」ためのレシピエッセイです。今日紹介するのは、アフリカン…

【詩を食べる】明日、死ぬかもしれないじゃん!(ドロシー・パーカー)/NY風キャロットケーキ

詩のソムリエによる、詩を「味わう」ためのレシピエッセイです。今日紹介するのは、NYで活躍したドロシー・パーカーの詩と、スパイシーなキャロットケーキのレシピです。ちょっと元気になれる詩とレシピをお楽しみください。 突然プツンとブチ切れる、けど… 何度も読んだ詩集をぱらぱらとめくっていて、ある詩に「これこれ!」と思うことがある。(そして多くの場合、「こんな詩、あったっけ?」となる) わたしは「詩が飛び込んでくる」という言い方をしているが、そのときの心の状態にあわせ、心に届く詩

【詩を食べる】この豚だってかわいいよ(八木重吉)/ピッグス・イン・ブランケッツ

詩のソムリエによる、詩を「味わう」ためのレシピエッセイです。今日紹介するのは、かわいい「…

【詩を食べる】ゆふ空から(種田山頭火)/心ほぐれる、さといも柚子味噌煮

詩のソムリエによる、詩を「味わう」ためのレシピエッセイです。今日紹介するのは、種田山頭火…

【詩を食べる】くらし(石垣りん)/生きる力をいただくスペアリブ粥

詩のソムリエによる、詩を「味わう」ためのレシピエッセイです。今日紹介するのは、石垣りんに…

【詩を食べる】ふらんすへ行きたしと思へども(萩原朔太郎)/パリジャン弁当

風薫り、旅心ふくらむ5月。そんなとき、こんな詩はいかが? 声に出してみると、さわやかで心…

【詩を食べるレシピ】さくらのことばでほめてあげられたら/桜のティラミス

読むと、気持ちがふわっとやさしくなる詩がある。 忘れていた…あるいは、そもそも持ちあわせ…

【詩を食べるレシピ】春でぇむん/気軽に作れる、春のおでん

詩を文字通り「味わう」ためのエッセイとレシピです。レシピもあるので、よかったら詩を読んで…

【詩を食べるレシピ】抱きしめてもらえない春の魚では(夏井いつき)/フュメ・ド・ポワソン

「切ない」という感情を知ったのはいつだろう? わたしが覚えているのは、幼稚園生のときに読んだアンデルセンの「人魚姫」。 おんなのこが、恋にやぶれて、泡になってしまう。 わたしの静かな衝撃はしばらく続き、水たまりの端の泡をながめては、恋をして、そして泡になった女の子のことを思った。 思えば、あの時であった感情こそは「切なさ」だったのかもしれない。 切ない想いを、からだごと包み込む抱きしめてもらえない春の魚では 抱きしめてもらえない春の魚では…なめらかなリズムとイメー