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第12作

身を売る女の瞳に輝きは

もうなかった

ボロ雑巾の様な俺を見つめて

女はよく笑っていた


窓から差し込む まばゆいネオン

終電さえも止まらない

深夜三時の軽い口づけ


ただ アダムとイブのように


金で買える幻影

重ねた嘘と 生きる苦悩

情欲を灯し 電気を消して

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