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我慢しなくていいんだよ

まただ。いつも二人でやる仕事を私一人でやる状況になった。人員配置の仕方などを提案してからは、改善されたと思っていたのにまただ。
何度も言ったのに。一人では無理ですよって。聞く耳をもたない上司。

デザート付き多めのランチで摂取したカロリーも夕方にはすっかり使い切ってしまい、もうエネルギーになるものは何もない。帰り道、ずっしり重くなった足をひきずるようにして歩いた。電車の中で立っているのがつらい。家に近づくにつれて、空腹と疲労が大きくなっていくようだ。

つらいこと、きついことを苦労して我慢してやり遂げたあと、何が自分に残るだろうか。

やりきった、頑張った、という爽やかな満足感か、
もしくは
やりすぎ、頑張りすぎで、気力も体力も尽きた疲労感か、

そして、苦労と我慢の先にあるものは何だろうか。
欲しいものが手に入った充実感か、
実りなどない疲弊感か、

答えは明らか。もう疲労しか生み出さない我慢はしたくないってこと。

「逃げるが勝ち、逃げてもいいんだよ」って心の声がささやく。

「そうだ、つらいのに一人でがんばって、我慢することなんてないんだ」少しずつ怒りが鎮まって心が穏やかに戻っていく。

さあ、逃げ道を考えてみよう。
人員配置の再提案や、休みをとる人が多い日は、ばらかして休んでもらうよう調整をお願いするか、
あとは、ひとりストライキするか、それだっていい。

自分を苦しみから救えるのは自分しかいない。疲弊しないよう自分を守ることができるのは自分だけ。自分が心地よいと思える状態でいられるのなら、どんな答えをだしてもすべて正解。

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