フォトエッセイ　自分で作る「パワースポット」

どこかへ行こうと思った時、「パワースポット」特集から行き先を選ぶことがよくあった。そこに行けば癒される、パワーをもらえるって期待して行ってみても、私にとっては心地よくない場所もあった。
多くの人が訪れていろんな念がはびこることで、穢れてしまう土地もあるという。波動やセンサーは人それぞれだから、自分に合うパワースポットをみつければいい。

神社仏閣、風光明媚なところとか、こだわることはない。近所の公園の片隅の花壇であっても、ちょっと元気になれる。すぐ行けるのはメリット。

すごく疲れてしまった時、頭の中が混乱している時は、見慣れた景色よりも
も自宅から離れたところの方がよい。その場所へ行くまでの過程で浄化が始まるように思う。空にたちこめていた曇り雲の間から青空が見えた時、龍のような雲が見えた時、波動を上げようと自分がおこした行動や、これから行く先が正解だったと思える。

私にとって波動を上げてくれるパワースポットのひとつは、フラワーガーデン、植物園。花を眺めていると「なぜこんな複雑な形をしているんだろう」「なぜこんなにきれいな色なんだろう」疑問がわいてくる。
何層にも花びらが重なり合い、小さな星形が連なった花や、迷路のような茎を持つ花を見ていると、ここにも宇宙があるって思えてくる。

目線を土の高さに合わせると、いつもは気づかない、見えていない世界を見ることができる。植物目線で草間から歩いていく人の足を見るおもしろさ。

視線を上にあげ、大木に茂る葉っぱの間から空を眺める。太陽の光が葉の隙間から差し込んで虹色に輝く瞬間、普段は気づかないけど、この美しい光が私にも降り注がれているってことに気づく。エネルギーチャージ。

私のパワースポットは、植物の生命エネルギーをもらえる場所。