ポメラ、パソコン、原稿用紙
エッセー教室の課題を書いていたころ、下書きはいつもポメラだった。
テキスト入力だけに特化した機器、ポメラ。
もちろん今も大切な相棒だ。
隙間時間に書くことの多いnoteは、スマホだけで完結することが多い。
でも、当時提出する課題は原稿用紙だった。
もちろんパソコンで書いて、プリントすればいいのだけれど、私は結構面倒くさいことをしていた。
①カフェなどの出先で、ポメラで書く。
②それをPCに転送して、体裁を整える。
③PCの画面を見ながら、原稿用紙に手書きで清書する。
今こう書いていても、なんて回りくどいことやってたんだと呆れる。
でも、ちがうんです。
どの作業にも意味があって、それぞれのフィルターを通すことで、文章が呼吸し始めるような、血が通うような、そんな気がするのです。
実際、文末の変化は手書きしていて気づくことが多かった。
誰かそんな思いをした人はいないかな。
パソコンが出始めたころ、プロの作家でも手書きかどうかで二つに分かれたと記憶している。
特に私たちの年代は。
林真理子さんが原稿を書くとき、サインペンですごいスピードだ。
もしパソコン入力されたら、違う味わいの作品になるんじゃないかと思う。
そんなわけで、誰が検証したわけでもないのに、文章は①ポメラ、②パソコン、③手書きの順で校正すると絶対良くなると、そう思ってるんだけどな。
結局、寝かせれば客観視できるってことだったのかもしれないけれど。
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