見出し画像

芋粥

休日で心が解放されているからか、いろんな言葉が心にスッと入ってくる。
朝からnoteの言葉に刺激を受け、手帳にメモをする。

定期購読の雑誌が届く。
鈴木秀子さんが、芥川龍之介の『芋粥』を引用した記事を書かれている。

人間は、時として、
充たされるか、充たされないか、
わからない欲望の為に、一生を捧げてしまう。
その愚を哂う者は、畢竟、人生に対する
路傍の人に過ぎない。

芥川龍之介『芋粥』

記事を読んでいるうち、『芋粥』が読みたくなり、kindle unlimitedで早速読む。

いじめって、こういうことなんだよな。
人を哂うって、恥ずかしいことよ。

また一方で、欲ってものは不思議なものだと思う。
あれほどたらふく飲んでみたいと思っていた芋粥なのに、いくらでもどうぞとなったとたん、その気が失せてしまったなんて。
そういうところを描くのが、芥川先生やなと思う。

kindleを30分ほどで読み終えると、息子がアプリの《みてね》を更新しているのに気づいた。
今日は休みらしい。
買物に出るついでに、東京土産を持って行こうか。

LINEしておこうと思ったところへ低いエンジン音がして、息子だった。
呼ぶより謗れじゃなくて、以心伝心か。

近くまで来たからと、藤田屋の大あんまきを土産に持ってきた。
私の好みの抹茶と、栗入りを選んだところは、大人になったなと思う。

そのまんまにしてある自分の部屋に、今でも用事があるらしいところは、子どもやなと思う。

同友会の新浪剛史さんの記者会見や自動車業界のなんやかんやを話すところは、やはり気になるんだろう。
よしよし、地味な仕事をする時もそういう視点は大事だよと思う。

そしていつものように映画情報も。
公開中の『ミッシング』は、ひとりの親としてもSNSを見る者としても、かなり揺さぶられる映画だったらしい。
元気がある時に見てきてと言われた。

Amazonプライムで見たという『Winny』も、こちらのツボを知ってるだけに、息子のレビューは聞けば見たくなるので困る。

息子が帰ると、また何かを読んだり書いたり。

しかしひとりの休日って、どうしてこんなに時間が早く過ぎるんだろう。

大あんまきでお茶を飲んだら、夕ご飯の買い物に出かけなくちゃ。

もしもあなたの心が動いたら、サポートいただけると嬉しいです。 書き手よし、読み手よし、noteよし、そんな三方よしのために使わせていただきます。