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主役は?

20年前、広告デザインのスクールに2年ほど通った。

教えてくれた先生は、
ずっとアナログで広告をやってこられた、
当時50代後半のベテランの方だった。

パソコンを使わず、
全て手を使って作品を作った。
その方が、
デザインの頭を作れるとのことだった。

ロゴデザインも、
幾何学模様のデザインも手書き。

家には当時3年ローンで買った、
70万円のマックがあったけど。
作品作りには使わなかった。

今はそれがよかったと思ってる。

教えてもらったことで、一番印象的だったのは、
  「空白は主役の領域」
ということ。

スーパーも、ユニクロも、
チラシは隙間なく、情報で埋め尽くされている。

高級品の出版物は、余白が多い。
多くを語らず、
見る物の想像力が働くスペースを、
たっぷりと残している。

部屋も同じだと思う。
物が溢れていると、想像力がうまく働かない。

思い入れのこもったモノよりも、
どんな高級品よりも、
殺風景な余白に価値を感じる。
憧れる。

今は、主役の魅力を引き出す、
余白作りの事で、
頭がいっぱい。

ということは、
やっぱり物が溢れている証拠だ。

真っ白いキャンバスのように、
家の中をスッキリさせたい。

そして主役である家族が、輝く空間としたい。



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