パンケーキの『刷り込み』（街で★深読み）
映像で観た食品を無性に食べたくなることがありませんか？
脳構造が単純な私だけに起きる現象かと思っていたら、かつて映画『木村家の人びと』を観終わった直後に友人と、
「ざるそばが食べたいね」
とほぼ同時に口に出したことがあり、この時点でまだN数は２だったにもかかわらず、
『刷り込み』は人類共通かもしれない！
と思った次第です。
先週1/11のNHK『トリセツショー』を観ながら思わず、
「パンケーキが食べたくなった」
と言ったら、
「アタシも！ ……でも、甘いモノ嫌いのアンタがそんなこと言うなんて珍しいね！」
同居人が応じた。
番組のテーマが、
『メープルシロップの取説!? 食卓激変の驚異の力』
使用例として、３種類のアレンジしたメープルシロップをパンケーキに載せて出演者が食レポしていたのだ。
ということで、すっかり『刷り込まれた』単純脳構造のふたりは、とあるカフェに出かけた。
同居人はこの店のモーニングサービスが好みなのだが、開店が午前10時（モーニングは11時まで）というけっこう致命的な問題点もあり、なかなか行くチャンスがない。
前回の訪問では、彼女はやはりパンケーキを頼み、私はトーストだった。今回はもちろん、ふたりとも……
メープルシロップも付いている
以前、別のカフェでモーニング・セットをいただいた記事にこう書いた：
名古屋のモーニング・サービスは、かつては飲み物代に追加料金なしてベーシックな軽食を出すセットばかりでしたが、最近は追加料金をとってランチなみの料理を出すセットも多く、このふたつの流れがあります。
個人的な感想としては、前者のベーシックな軽食でも（たとえ100円でも）追加料金をいただく、という方が理にかなっているように思うのですが……。
さて、この店のモーニングは、飲み物にどの軽食を付けるかでプラス価格が異なる。
写真の［パンケーキ２枚＋ベーコンエッグ＋サラダ少々］だと飲み物代プラス￥300、ときわめてリーゾナブルだと私は思うのですが、
「モーニングならどれもタダで付けろ！」
と無茶を言う名古屋人は一定数いるでしょうね。
── ま、ほっとけばよし。
ちなみに、ブレンドコーヒーは￥400、カフェオレ（と書いてあったけれどカフェラテですな）は￥420。
私のパンケーキセット＋カフェラテは￥720でした。
この店は１階がケーキ屋さん、２階がカフェで、１階でケーキを頼んで２階で食べることもできます。
ランチタイムの焦がしハンバーグ、チキンカツのトマトソースがけも、とても美味しい。
さて、その後の1/14、TBSの日曜劇場『さよならマエストロ～父と私のアパッシオナート～』初回放送分にもパンケーキが登場しました。
娘（芦田愛菜）の好物であったパンケーキを、家事ができない父親（西島秀俊）が作ろうとしては失敗し、何度も真っ黒に焦がしてしまう……。
── これにはさすがに刷り込まれませんでしたね……真っ黒だったんで……。
ところで、映像を知覚できないほどの短さで流して潜在意識に刷り込むのが、ご存じ『サブリミナル効果』として知られており、かつて米国の映画館で行った実験が有名です：
日本の放送基準ではサブリミナル的表現方法を禁止していますが、放送自体を国家権力が抑えている強権主義国家では ── どうなんでしょうか？ ── たぶん……やってるよね？
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