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ヒミツの書庫《小説・詩・マンガ・アニメ》

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からくり部屋の「隠し本棚」にそっと入れたい、個人的テイストのnoter創作。
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2022年4月の記事一覧

いつか見た風景 27

「旅路の果ての旅路」  お前は誰だ。私はどこにいる。何を言ってるんだ。意味が分からないな…

間 学
2年前
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やばい、まじやばい! なんでもベスト3がわかるAI (REWRITE)

やばい、まじやばい。 何がやばいって、なんでもベスト3がわかるAIが開発されたこと。  シ…

マジバイ
2年前
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[短編小説] 幾星霜

※ 本作は「ピアノを拭く人」の番外編です。  リモートワークを終えた彩子は、在宅勤務日報…

may_citrus
2年前
124

[短編小説] 荷葉

 柿の木に止まった蝉の二重唱ならぬ三重唱が耳をつく。風はそよとも吹かず、軒先に吊り下げら…

may_citrus
2年前
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四月の底ゆくフラヌール

 物心ついたころから冬好きなのは確かなのに、持病の腰痛のせいで年々冷えと寒さが億劫になっ…

螺鈿人形
2年前
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ムジナ坂

 朝のジョギングコースの中途に、「ムジナ坂」と呼ばれる坂がある。 「ハケ」と呼ばれる崖線…

FouFou
2年前
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drive my car #6完

 愛車がある朝突然不調になる。  いくらキーを回してもエンジンがかからない。前回の修理から一年も経っていない。そういうことはこれまで一度もなかった。いよいよ寿命か、と思いながら、やはり運転のせいか、とも思う。  梶原自身が運転するようになって久しかった。佐波響可はもはや彼の運転手ではない。彼女には暇をやった。馘首ではなく、言うなれば梶原の親心だった。彼の伝手でさる制作会社を紹介し、佐波はそこの中途採用社員として再出発することになった。  あれから何ヶ月だろう。佐波が去ってか