視線。

 

触れられるほどの

距離で

視線だけを

絡ませ合い

 

何かを

確かめ合うように

 

何が

確められるか

探るように

 

視線は遊び

宙を舞う

 

逸らし

落とし

 

 

中身のない

会話

 

お互いの

存在を

確かめ合い

 

絡め

逸らし

遊ばせ

落とし

伏せる

           

あなたも

わたしも

           

ここにいる

          

触れられるほどの

距離で


【蛇足】2020.1.27記

ええ。猫の話です(?)。

「追憶。」の蛇足でもお話しましたが、昔猫を飼っていました。

本当に猫の話を続けるのかと思ったあなた。
そうです。これは無料なので(有料でもしてなかったか?)。

懐いてくれない猫とは、大体こんな感じになります。

気にはしてくれるのだけれど、視線を合わせたり、逸らしたり。猫が両目をゆっくり瞑るのは愛情のサインだと、猫と話せるどこかの国のおばさんが言っていましたが、それもそっぽ向きつつやる。

でも不機嫌じゃなさそうだし、耳はこっち気にしているし。

たまにちょっと寄ってきたりして。

でも触らせてくれなかったり。

 

猫は喋りませんからね。一方的に寄り添ってもらっているつもりになれる。
自分から離れていったとしても、「嫌われていない」と思うことができる。

信頼感なのか。ただ過ごした時間なのか。

ただ、餌が欲しいだけなのか(え?)。

 

そう。昨日NBA選手のコービー・ブライアントが亡くなりました(無料だからって何してもいいと思うなよ?)。

つい、「惜別。」を書いてしまいましたが、出勤前だったのでさらっとになってしまいました。

昔、アンチだったのです。その後の全盛期の姿も追っていません。

それでもとんでもない選手になっていたのだな、と、死のニュースでようやく彼を真正面から捉えることができました。人間とは難しいものですね。

せめて周りの猫・・・じゃなかった、人はなるべく正面から捉えたいものです。

いえ、もちろん、猫も。


猫にあまりしつこくすると引っかかれるというお話(傷、残るからね)。

いつも本当にありがとうございます。大切な人をちゃんと大切にすることは、とても労力のいることです。お気持ちや、その手は、どうかお近くの大切な人へ。あと言葉も、是非。