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大阪府民になりました

長年暮らした京都を離れ、大阪府民に戻ることになった。
といっても、実家に戻るわけではないし、職場も引き続き京都だから、そんなに変わらないんだけど。

note初投稿なので軽く自己紹介しておくと、私はもともと京都在住の週3サウナーかつピスタチオピスタチオうるさい靴好きの食いしん坊で、だいたいXにいる。
このnoteの記事は、近況報告としてXのフォロワーが読むことを想定して書いてみたものだけど、はじめましてさんもどうぞお見知り置きを。

進学と同時に移り住んだ京都の町には、結局10年以上定住することとなった。
退去したワンルームは、いま思えば狭くて窮屈だし、大通りに面していてうるさかったけど、便利な立地で機能性もそれなりに高く、就職してからも居心地がよくて、長く居座ってしまった。
大阪出身の私だけど、幼少期に東京に住んでいたことや、実家の建て替えなどもあり、結局これまでの人生の中で、一番長く住んだ部屋ということになった。

振り返ってみると、京都で暮らすという体験は面白かった。
もともと京都の文化そのものに関心が強いわけではなかったが、生活の中で、有名無名の文化財に日常的に触れていると、自然と興味が湧く対象も生まれたりして、地理や歴史については以前より随分詳しくなった。
いま旅先での街歩きを楽しめるのも、京都での暮らしが土台になっていると思う。

もっとも、長く住んでいるとはいえ、生活圏というものはだいたい固定化されてくるもので、あらゆる名跡を制覇したかと問われれば、まったくそんなことはない。
歴史的な神社仏閣の類だけじゃない。銭湯だってそうだ。

長い京都市民としての生活の中で、京都銭湯の魅力に気付くのは随分と遅くなってしまった。
サウナにハマったのはちょうど3年ほど前。
公衆銭湯にも足を運ぶようになったのは、それからさらに半年後だった。
ずっとユニットバスのシャワーで満足していたはずなのに、今では大きなお風呂やサウナがないと物足りない。

京都の銭湯はサウナ併設店が多く、かつ追加料金を取らないところがほとんど。日常使いのサウナとして、とても贅沢な環境である。
スタンプラリー等をきっかけにあちこち巡るうち、次第に銭湯ごとの個性を感じ取れるようになり、それぞれの魅力を愛でながら、今日はどこの風呂に入って帰ろうか、などと考えるのが楽しい日々だった。
悩めるほど選択肢があったことも、のめり込みやすくなった理由のひとつかもしれない。

残念なことに、銭湯を取り巻く経済事情は厳しいらしい。
京都の銭湯も例外ではなく、毎年何店舗かの廃業の知らせを聞く。
それでもまだ、市内には80軒あまりの銭湯が残り、エリアによれば、歩いて行ける範囲に何店舗も密集していたりする。
すごく好きになった場所もあるし、まだ行けていない場所もたくさんある。
言い始めたらキリがないとはいえ、もう少し早くハマれていたらな、なんて思ったりもする。

引っ越し先の北摂には、残念ながら銭湯はもうほとんど残っていない。
新しい生活圏内で行けるサウナ施設は、あるにはあるが、候補が随分狭くなる。
サ活の頻度も少し減っちゃうんじゃないかな。

でも見方を変えれば、これまでより大阪や神戸へのアクセスはちょっと良くなるということでもあって、それはそれで楽しみだったりしている。
それに、これからも通勤定期で京都には通うので、これまでほどの頻度ではなくなるかもしれないけれど、京都の銭湯・サウナには引き続きお世話になると思う。

「わたくし!なにけんの隣に住みます!」みたいな、サウナ第一で住むところを決めた、なんてことを言えればサウナーとしては面白いかもしれないけど、まあそれだけの人生でもないのでね。
これからもマイペースにやります。

ということで、「京都のサウナの人」から「大阪⇔京都のサウナの人」に変わりましたので、これからもよろしくお願いします。

ん?「ピスタチオの人」?よく聞こえないな。

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