見出し画像

【ライターの仕事】とびらを開く~特定非営利活動法人浜わらす~

2022年8月29日付河北新報夕刊に、取材記事を書きました。
毎週月曜日に掲載されている、宮城県内の市民団体・NPOの活動を紹介するコーナーです。過去記事になりますが、アーカイブです。

ーNPOの輪ー
私たちの周りでは、たくさんの市民団体・NPOが地域課題の解決などを目指して活動しています。「認定NPO法人杜の伝言板ゆるる」と「NPO法人せんだい・みやぎNPOセンター」が交代で担当し、さまざまな団体の活動や地域課題について伝えていきます。

河北新報ONLINE

自然のなかで思いっきり遊ぼう!
集まれ、浜わらす


津波がきたまちで、将来を担う子どもたちが地域の暮らしに誇りを持つことができるようにと、気仙沼市本吉町を拠点に活動しているのが特定非営利活動法人浜わらすです。

東日本大震災直後気仙沼に入り、5年間復興支援活動を行ってきた公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(東京都)の活動の中の一つ「あつまれ、はまわらす!」プロジェクトを地元で引き継ぐ形で、2015年に設立しました。設立当初より事務局長として運営に関わっている天澤寛子さんに活動の様子をうかがいました。

活動は、小学生を対象にした自然体験が主軸。海探検、釣り大会、サケ網、ワカメ養殖体験、米づくり、防災ワーク、夏のキャンプなど、地域の自然を活かした豊富なプログラムが魅力です。月一回年間を通じ定期的に実施。地域が丸ごと活動場所で、事務所がある清凉院敷地内のツリーハウス、日門海岸、大谷地区の田圃などをフィールドに、海も里も自然は、循環して成り立っていることを体感できる工夫をしています。

▲海で活動する子どもたち

地元の漁師さんや経験豊かな達人たちが講師になり、地域の文化、暮らしの知恵、仕事の技などを子どもたちに伝えています。子どもを優しく見守り応援してくれる方が地域内にたくさんいることが強みです。
「サバイバルや冒険などをキーワードに、活動に興味関心がある子どもは多いのですが、体験する機会が少ないですね」と天澤さんは指摘し、「自然の中で体験することで、子どもたちの『生きる力』を引き出していきたい。それは、いざ災害が起きた時に生き抜く力になっていきます」と話します。子どもたちの反応は良く、毎月参加する子などリピーターも多く、小学1年時から6年間通い続けた子もいるそうです。

▲竹ざお作りを学ぶ子どもたち

天野さんが最近とくにうれしかったことは、震災当時小学生で体験に参加した子が、大学生になり、ボランティアとして活動に関わってくれたこと。時が経って、震災を知らない、経験していない子どもが増えていくなか、今後、活動の必要性が増していくでしょう。団体では、年間通じてボランティアを受け入れていますので、関心のある方はお問合わせください。

*****

私の入稿原稿は、河北の担当記者が校正し、整理部で見出しや写真、キャプションを整えて掲載されています。新聞紙面掲載記事は、河北新報ONLINEからどうぞ。(見出しの付け方、ビフォーアフターをご覧ください)

※河北新報ID登録すると、有料の記事が1日1本「無料」で読むことができます。ID登録は無料です。ひと手間かかりますが、登録して読んでみてください。


(ウチソト編集室ライター葛西淳子)

この記事が参加している募集

ライターの仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?