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【本棚】9月の推しは、ルポルタージュ『だれが「本」を殺すのか』!?

言葉をあつめて編む仕事をしています。
本のこと読書のこと、気軽に語り合えたら楽しいですね。編集人ジュンコさんの本棚から、今月も「本」に関する本を3冊ご紹介します。

\9月の推し本/

★『だれが「本」を殺すのか』

佐野眞一・著/プレジデント社(2001)
「だれが本を殺すのか?」と一見ミステリー小説かと思わせる物騒なタイトルにドキッとする本です。
著者の佐野眞一は、出版社を経てフリーに転身した骨太のノンフィクション作家。「本」の世界に起きている事件ルポルタージュとしてこれを書いたといいます。
書店、流通、版元、地方出版、編集者、図書館、書評、電子出版など、各業界の方々にインタビューし、その現状を分析してあるので読み応え十分です。
90年代後半から現在まで続く出版不況、デジタル時代が到来し本離れが叫ばれている昨今、「本」を殺したのはだれか?興味のある方はご一読ください。

★『だれが「本」を殺すのか 延長戦』

佐野眞一・著/プレジデント社(2002)
『だれが「本」をころすのか』略して『本コロ』。その後の反響が大きく、翌年に出版された続編です。『本コロ』がだれにどう読まれたのか、著者の講演・インタビュー・対談、各書評などで綴られています。

★『本の雑誌-夜店提灯トコロテン号』

2008年7月発行/本の雑誌社 創刊301号記念特大号。
表紙デザイン・和田誠、表紙イラスト・沢野ひとし

1976年4月に椎名誠、目黒考二らの手で創刊し、現在も毎月10日前後に発行している月刊誌。書評を中心に本と活字にまつわる様々な話題が盛りだくさん、文字通り本の雑誌です。
我家の本棚に、今月紹介した『本コロ』2冊と並んで佇んでいたので、引っ張り出してきました。なんでこの号だけ残っているんだろう?その理由は不明ですが、書評を読み返してまた読みたい本が増えてしまいました(読書好きあるある?)

★おしらせ

もっか、編集室の本棚を眺めながら、絵本の読み会や読書会を計画中。
興味ある方いらしたらお声がけください。

※ウチソト編集室 byジュンコさんの本箱 @pochijun
※個性的な本屋が集う架空のアパート「コーポむすびうた」【201号室】
※「小さくても書店マルシェ」

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