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【10秒で読める小説】浸透圧のせい

ぽん助と出会って以来、息子はいつも、ぽん助を連れて遊びに行った。
公園へも、お友達の家に行くのも一緒だった。

しかしある日、海へ行った息子は大泣きで帰ってきた。
「ぽん助が、おうちを捨てて逃げちゃった…」
小さな手のひらを開くと、ぽん助の殻。

あー、カタツムリも塩で溶けるんだっけ。

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