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【10秒で読める小説】君の瞳の十七条憲

店長が紙を広げた。
「妹子、十七条の憲法ができた」
「憲法、ですか?」
「嘘だよ、店の指針だ。見て」

近寄った僕の顔を、店長が覗き込む。とっさに僕は俯く。
「顔を上げて。君の瞳に映った文字を読みたいんだ」
「文字なんて映ってないでしょ」

「いや。はっきり書いてあるよ。──俺が好きだって」

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