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【10秒で読める小説】誕生日には欠かせない

「しまった、今日は妻の誕生日だ!」
僕は閉店間際のパン屋に飛び込んだ。ここは品揃えが良く、ケーキも売っている。

無事に買った矢先、アレもいるなと気付いた。栓を抜くと音が鳴るお酒。
名前をど忘れした僕は店員に
「シュッ…パーン!!あります?」
と、ジェスチャー付きで尋ねた。
「ええありますよ」
「良かった」
ホッとしたのも束の間、店員が差し出したのは

「食パン…」

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