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10秒で読める小説

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100作書けたので、次の目標は150作!ってことでボチボチ書いていきます。
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#ミステリ

【10秒で読める小説】懐かしい味

【10秒で読める小説】懐かしい味

僕は日本で人気カレー店を営む、インド人だ。

「ここのカレーは本場の味なのに、なぜか懐かしいんだよな」
客はみな、不思議そうに言う。

「アリガトウ、ゴユックリ」
と笑顔で言い、僕は厨房に戻った。

日本人である僕の妻が、仕込み用の鍋をかき混ぜながら呟く。
「肉じゃがをリメイクしたカレーが、こんなに流行るとはね」

【10秒で読める小説】大人なら食べても大丈夫と思って…

【10秒で読める小説】大人なら食べても大丈夫と思って…

ミステリで、犯人の用意した毒が手違いで実子や孫に行きそうになり、パッと手で皿を払うやつ。
まさか、アレ目が前で起こるとはね。

実母が私に出してくれたキウイ。
4歳息子が「ちょうだい」と言うのであげようとしたら、実母が鬼の形相で皿を払った。
「それは傷んでるから食べたらいかん!」

鼻を近づけたら本当に変な臭い…。
どうやら私、実母に狙われてるようです。

【10秒で読める小説】犯人

【10秒で読める小説】犯人

「あの名作ミステリ買ったよ」
夫に言うと
「あー、アレね。まさか犯人が○○だったとはね」
夫はあっさりと犯人を言いやがった。
「ちょっと!買ったとは言ったけど、読んだとは言ってないでしょうが」
私はそばにあった花瓶を振り上げた。

刑事「それが今回の犯行の動機ですか」