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子どもが殺到する地方の幼稚園

少子化と言われるこの時代に子どもが殺到する幼稚園があります。
それが息子の通った幼稚園です。

幼稚園の定員は1学年およそ200名。それが2ヶ所、両園は車で10分くらいの距離に位置しております。入園後いろいろ話を聞くと、子供が生まれたらすぐに予約するご家庭もあるそうで、それには驚かせられました。



独自の英語カリキュラム

この幼稚園では独自の英語カリキュラムを導入し、毎日英語活動を行っています。目標は英語で考えたりコミュニケーションを取ったりする力を育てることをことです。興味深いことに、このカリキュラムは日本だけでなく世界数カ国でも展開されていることです。以前園長先生が「市販の教材では理想を見つけることができなかったので自ら作りました」とおっしゃっていました。その"理想"とは「母語のように理解し話せる英語カリキュラム」です。

卒園後も続く特別なコミュニティ

この幼稚園の特徴の一つは、卒園後も幼稚園に通い続けることができるシステムです。最大で高校2年生までの長い期間、幼稚園に通うことができます。さらに卒園後は短期や長期の留学の機会も提供されています。

卒園後も同じバス、同じ教室、(場合によっては)同じ先生と交流できるというのは、非常に珍しいことではないでしょうか。園長先生は何度も「単なる英語塾にはしたくない」と話されています。授業前には必ず自由な時間があり、生徒たちは先生や友達と遊びながら英語でコミュニケーションを取っています。帰宅後に興奮しながら幼稚園での出来事を話してくれる姿を見ると、これが園長先生の目指していた学園の在り方だったのかと感じます。

英語イマージョンコースの特別な世界

年少クラスでは共通のカリキュラムを受けますが、年中からは通常の幼稚園コースと英語イマージョンコースに分かれます。大きな違いは幼稚園コースでは英語活動が1日40分行われるのに対し、イマージョンコースでは日本語活動40分を除いてほとんどの時間を英語教員と過ごすことです。イマージョンコースへの入学には選考があり、さらに幼稚園の3年間と小学校の6年間、合計9年間は通うことが前提となるります。親も先を見据えた相当な覚悟が必要です。イマージョンコースの小学生は日曜日以外毎日授業がありますので、送迎や費用、他の習い事との兼ね合い、帰宅時間などを検討する必要があります。3歳や4歳の時点でこれらのことを決定するのは非常に難しい選択ですね。しかし卒業生を見ていると、彼らがバイリンガルへの道を歩んでいることが一目瞭然なところもまた悩ましいところです。

外国の風が吹く教室

英語活動を成功させるには環境も重要です。この学園では英語教員の採用基準が非常に厳しく、特にフォニックスの重要性を強調しています。そのため全ての英語教員がネイティブスピーカーまたは同等レベルであり、発音にも特に力を入れています。また外国の教員は2つの学園合わせて50人程度在籍しており、出身国や髪の色、肌の色など異なる多様な先生方が幼稚園内を行き来しています。そんな多様性に富んだ環境の中で活動する幼稚園、とても素敵ですよね。


いかがでしたでしょうか。私は県外出身でこの幼稚園の存在を全く知りませんでしたが、偶然にも自宅が近くにありこの幼稚園に出会えたことは本当に幸運でした。中には転勤でこちらに来てこの環境に魅了され、次の転勤にはついていかず母子で残られている方もいるそうです。息子の同級生の中には市外から時間をかけて通われている方も数名いました。まだまだこの幼稚園の魅力はたくさんありますので、少しずつ記事にしていこうと思います。

ではまた!

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